ワークルームの模様替え2023
雑感::mythings
序
ずっと「遠く(2mくらい)にある27インチ4kディスプレイって微妙だなぁ」と思っていて、一時は手元に別ディスプレイを置くことを検討していたが、そもそもこの4kディスプレイ(しかもちょっといいやつ)が活かせていないことが問題なので、この点の見直しを中心に行った。
結果としてかなり大きく変更することになり、10年近く使ってきたデスクのボードの撤去にまで至った。
新しいワークルーム
今回から試しにfig画像にAVIFを採用。 Edgeで見られない人はAV1 Video Extensionを入れると見られるようになるぞ。
変更点
アーム類の配置
一番大きい変更がここ。
以前はセンターに32インチの4kディスプレイを置くトリプルディスプレイだったが、効果が薄いことと、寝室がHDのテレビをディスプレイに使っていたことから、32インチディスプレイを寝室に移してテレビを廃棄、ワークルームは27インチの4kがデュアルという状態を経て、AOpenの24インチ(23.8インチ)の曲面ディスプレイを追加、サイドデスクにアームを使う形で変則トリプルにしていた。
で、ずっと同じ形で運用されていたことではあるのだが、奥に大きなデスクがあり、この上にレターケースを足にする形で細いブリッジを設置、そこにディスプレイを設置していた。 これはディスプレイアームで実現していたのだが、4kになった段階で重量でひっくり返るようになってしまい、タイダウンベルトで無理やり固定していた。 レターケースにかなり負担のかかる形だ。
それなりに機能はしていたのだが、どうしてもディスプレイが遠い。 あまりディスプレイを前進させると、タイダウンベルトを使ってもひっくり返ってしまうため、遠くならざるを得なかった。
さらに言うと、このブリッジが長く、かなりデスク幅を取るため、割とぶつけたりして邪魔だった。 結構憂いの要素だったのだ。
これの解消はそれほど重視していたわけではないが、手順としてはまずサンワのデスクの奥にアームを設置して正面にディスプレイを持ってくる。 このデスクは角度をつけることができるが、アームを使って角度に合わせてピッタリにディスプレイを持ってくることができる。
加えて右やや手前にアームを取り付け、もう1台の4kディスプレイを設置した。 どちらもDell S2817Qだが、安定感は十分。 ただし、このデスクはキャスター付きだが、右側の動きはかなり重くなった。
左は相変わらずサイドデスク(といっても、60x100のデスクではある)の奥側につけたアームを使っている。
だが、噛み合いはいまいち。これなら同じディスプレイを2枚用意するメリットはほとんどないし、正面はやはり曲面ディスプレイのほうが良い。 再構成するほどの話でもないし、かなりよくはなったのでこのまま行くが。
ディスプレイが近づいたことで見やすくなり、UIスケーリングは1.75から1.0に落とし、フォントスケーリングを1.0から1.3に上げた。 Fractional Scalingがなくなることでピクセルズレの問題が解消するので、かなり使いやすくなる。 ただ、27インチ4kでスケーリング1.0だと、ディスプレイが近いことでUIはまだなんとかなるが、マスカーソルが見えないため、マウスカーソルのサイズは上げた。
サンワのデスクの後ろのほう左右にそれぞれマイクスタンドを取り付け、右はコンデンサーマイクを、左は雲台アダプターを介してウェブカメラを固定している。 マルチディスプレイでありながらうまくカメラとマイクが使えるのが良い。
この変更により、デスクのブリッジが不要になり、取り外した。
スピーカーとオーディオインターフェイス周り
従来、棚の三段目天井にVOLT1とSTAXのドライバーを置いていたが、今回の配置変更でディスプレイの裏に来てしまい操作できないので、従来三段目に置かれていたSC-F103SGを一段目に下げた。
これで三段目そのものを取り外し、ここにVOLT1とSTAXのドライバー置く形にした。 これに伴ってマイクケーブルの長さが足りなくなったため、1mから1.5mに変更。 なお、ケーブルはCANAREケーブル+NEUTRIKコネクタのスタンダードなXLRケーブルであるEC015B。
マイク自体は必要に応じて使いわけているが、このマイクは常設のエレクトレットコンデンサーマイクで、急にマイクオンにする必要があるときに対応するためのもの。 別にそんなに良いものではない。
また、写真には映っていないが、普段遣いのヘッドフォンがScarlett 2i2 StudioのものからK712 Proに変更された。 とにかくつけ心地が良いので、一日中でもつけっぱなしという素晴らしいヘッドフォン。 寝室で作業してしまう問題を解消したため、寝室に長時間着用向けのヘッドフォンを置かなくてもという判断。当然ながらサウンドも良好。
ブリッジ上に置かれていたスイッチャ、Audio4DJはレターケースの上に移設。 Linuxで動かず、使わなくなっているUS-366はとりあえずVolt1に重ねる形に。
なお、以前の写真ではScarlett 2i2だったが、こちらは防音室内に移動し、メインのインターフェイスはVolt1にかわっている。
マスコットの追加 (ドール)
従来マスコットは犬のぬいぐるみだけだったが、新たにドール(アゾンのオリジナル・ドールであるプリム)が追加された。
これは要はテディベア役だが、犬のぬいぐるみの存在感があんまりない(かといって目立つ場所には置きにくい)ので、いまいちしっくりこなかった。
経緯としては、新たなデスクの守護者としてROSUBUNSを買うつもりだったのだけど、送料が25ドルなので「1つ買うか2つ買うか……」と悩んでいる間に注文期限が訪れてしまい、入手できなかった。
ので、なにか代わりに……と考えていたタイミングとプリムと出会って、初ドールと相成った。
小さいが人型なので存在感があり、10%くらい作業バフがある気がする。 Sサイズのドールだが、これ以上大きいと視界を遮ってしまう可能性が高く、ちょうどいいサイズだ。
ぬいぐるみほど気軽に買えるお値段でもないが、結構いいと思う。 Mサイズドール(1/3)は49000〜67000円もするため、気軽に買えるようなものではないが、Sサイズドール(1/6)は8000〜19000円で、比較的ぬいぐるみに近い感覚ではある。
その他、前回の写真からの変更
サイドデスク
サイドデスクはニトリのラボーロから60x80のフォールディングデスクを経由し、60x100のデスクに変更された。
正面のサンワのデスクは完全にPC作業用なので、事務作業に適した作業空間として用意されている。機材を必要とする作業で機材置きにもなる。
なお、フォールディングデスク採用時からルミナスカラーラックをデスクワゴン兼デスク拡張として使っている。 文房具など倒しやすいものをデスク上に置かなくていいのがポイント。
マウス
Digio2の神速マウスからFANTECH Aria XD7へ変更。
神速マウスと違い角度はついていないが、非常に軽いことと、トラッキングが素晴らしいため、使い勝手は向上している。
ペンタブレット
ワークルームの更新について
そろそろ「追加」は難しい。
単純にスペースがないのもあるが、もうだいぶ作業空間としては極まってきていて、追加によってよくなりそうな要素が、データ増大に対応するストレージサーバーの追加以外にはなさそうなのである。
そのため考えられるのはどちらかというと入れ替えなのだが、現行でほとんど不満のない構成が仕上がっていて、「壊れでもしない限り入れ替えることもない」というような状態でもある。
「入れ替え」が考えられるのは、まだ後傾姿勢にしっくりくるものが見つかっていないキーボード、角度付きで親指を載せられるものを好むマウス、曲面のほうが良いと考えているディスプレイ、古いプリンター、あたり。
だが、キーボードはこれがいいというのが見つかっていない上に、良いもの自体は取り揃えている以上積極的に更新する必要もないし、そもそも今困っているわけでもない。 現状ではHUNTSMAN TEだが、後傾だとミスタッチも少ないし、割と良さそうではあるのだ。
マウスもかなり良いものだから、変える必要性がない。 ディスプレイもDELLのそこそこ良い4kで、壊れなければ変えることはないだろうし、プリンターはそもそもコピーと白黒印刷とスキャンくらいしか使わないから、やはり壊れなければこのままで良い。
そうなるとむしろ可能性が高そうなのはPC本体だが、Ryzen9 5950X + Radeon RX7900XTXという今の構成で不満を全く感じておらず、当面更新予定もない。
「作業姿勢は良いが、ディスプレイがしっくりこない」はワークルームにおける最大の課題だったが、今回それが解消されたことで、もはや死角がないように思える。 強いていうなら、PC本体にアクセスしづらいので、USBデバイスの抜き差しとかはしんどいのだが、あんまりどうにかなる問題でもない気がする。
ワークルームで手を加える余地というと、奥のデスクの存在意義が微妙になったので、天板部分を除去し、レイアウトを少し変更することだろうか。 ただ、これがなくなったところでコンピュータラックは動かせないため、そんなに大きなメリットはなく、だったら今のままでいいという気もする。
カーペットが4年使っているから、その交換が一番直近に訪れることだろうか。
こうしたことから、現環境はもう最終形に近い。 現実的に現環境から飛躍的な強化を狙うなら第一の選択肢は「引っ越し」なのだが、じゃあそれを考えていくかというと、これまたそうでもない。 理由は、引っ越して広い部屋にしても、単にやりくりが不要になるだけで大きな発展が発生するわけではないため。音楽制作に関しては、大きな防音室にして楽器と一緒になればかなり作業は楽になるが、それ以外のプログラミングや執筆に関しては利益はほとんどない。
別の言い方をすると、「もう人間の100%に近いパフォーマンスを出せる環境なので、これ以上成果を上げたければ人間をなんとかしろ」まで到達しているのだ。
だから現実的に今後考えていくべきは、「人間がパフォーマンスを出せる状態を作る」(特に健康面と労働面)と、「人間自体のパフォーマンスを上げる」になるだろう。
そして、これはひとつの完成形なので、参考にしてもらえたらと思う。 コンピュータ自体の環境については別記事を参照のこと。なお、この状態からだと3枚目のPCIe SSDはMS950 2TBになっていて、データをメイン機Linux側に持ってNASに同期する運用に変更されている。
ソフトウェア面に関しては言及していないので、そのうちそれも解説することになるだろう。 基本的な部分はManjaroの詳細な初期セットアップ手順紹介で触れている。