基本情報まとめ
ソフトウェア仕様
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Kakao |
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Up to 7 |
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Threema |
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メッセンジャー機能
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テキストフォーマット
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その他:
- Telegram
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- Wire
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- Number list
- Bullet list
- Heading (h1)
- MEGA
-
MEGAはPC版では*word*
でも**word**
でもいいが、モバイル版は*word*
である必要があるなど、一部解釈が異なる。
検索機能
Telegram |
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マルチプラットフォーム
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MEGA (Chat) |
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現在も追っているもの
Telegram
基本情報
- アカウントは電話番号 (非公開可能)
- 電話番号ベースのため、アカウント作り直しは非常にやりづらい
- デフォルトでメッセージは暗号化されない
- 「シークレットチャット」が常時E2EE
- シークレットチャットはグループ非対応、他のデバイスにも共有されない
- 通話は常時E2EE
- ステッカー(スタンプ)が自由に作れる
- デザインカスタマイズ可能
- 単一アプリでのマルチアカウント可能
- ものすごく機能豊富かつ使いやすい
- Bot APIが凄まじく強力
- 簡単に便利なフロントエンドを構築できるレベル
- Bot APIを使ったゲームとかも存在するらしい
- 相手の表示名をローカルに変更できる
- 基本は電話拡張のWhatsApp系ではあるが、端末の電話番号との一致は必須ではない
- そもそもマルチアカウント/マルチデバイス可能なので、登録した後は端末/電話番号にはあまり縛られない
- Telegramの連絡先は、端末の連絡先機能を使う
- 同期させない設定そのものは存在する (Sync Contacts)
- ユーザープロフィールからAdd ContactでContactへの追加はできる
- 内部的にはTelegram固有のContactを持っている
- 公開範囲の “My Contacts” はこれに影響されるの
- かなり珍しい機能としてスケジュール送信がある
最新の情報
- InstagramっぽいStory機能が入った
- 結構押し売りされる
- 「写真をその場で撮って投稿する」という機能
- 一定期間で消える
- Telegram PremiumというDiscord Nitro的な課金機能がある
- 各種リミットが緩和されるほか、追加機能にアクセスできる
- 普通に使う分には必要な機能は基本的にない
- 「人より目立つ」系の機能とストーリー機能の拡張が多い
- 「最終オンライン時刻を隠す」だけ基本的機能なのになぜかここに
- Telegram的にはここをマネタイズにして広告等は入れないようにしたいとのこと
- アカウントの登録時にeメールも要求されるようになった
- ドゥーロフが逮捕されたことに影響されているという話
- 逮捕後にTelegramは色々変わった
- 2025年1月に新規アカウント作った際には要求されたが、2025年4月に新規アカウント作った人は要求されなかったらしい
- 通話品質は非常に良い
- 公式には依然として日本語非対応
- デスクトップアプリでフォントが設定できるようになった
Wire
基本情報
- アカウントはeメールアドレスまたは電話番号
- チーム(グループ)チャットベース
- 常時E2EE
- 単一アプリでのマルチアカウント可能
- デバイス単位の認証機能がある
- 各デバイスが異なるProteus IDを持ち、WireアカウントではなくProteus IDレベルで他のデバイスを信頼する機能
- 確認がかなり面倒で、各ID個別に操作しないといけないためやりづらい
- 送信済み/受信済み/既読の3ステータス、かつ各ステータスの時刻が確認できる
- ただし他デバイスで送信したものは正常に反映されないことがある
最新の情報
- アプリを立ち上げていないとかなり短期間でログアウトされ、メッセージを受け取れなくなる
- ビデオ通話のカメラは自動的にクロップされる
- 画面共有もスマートフォンではクロップされるが、ダブルタップで表示可能
- 通話品質は微妙
- 最近はコラボレーションツールとしての売り出しを強めている
- わかりにくくなっている原因ではあるが、導線が違うだけで中身はほぼ同じ
- 以前あった「Decrypting Messagesで止まる」問題は解消された模様
- 珍しい機能としてpingがある
- 同一チャンネル内の他のユーザーに対して音を鳴らして注意を引く
- モバイル/デスクトップ問わず最大7デバイスまで
- 明示的にログアウトしない場合、Your Devices (Proteus ID確認画面) で操作することになる
- 判別方法に乏しく、めちゃくちゃやりづらい
- 過去ログ自体は残るが、検索系の機能はまったくない (コラボレーションツール目指してるのに)
- メッセージ伝達が結構不安定
- 特にバックグラウンド受信がうまく働かない、受信まで行っているのに通知されないことが多い
- 新規デバイスにはメッセージが同期されない
- Sessionのように直近のものが同期されるわけではなく、参加以前のものは見えない
- ログイン時にProteus IDが生まれるため、ログアウト(Expired含む)→ログインは新規デバイス扱い
Session
基本情報
- アカウントは完全匿名
- アプリを最初に立ち上げたときにリカバリーするか新規に作るかを選べる
- アカウント作り直しも簡単
- 常時E2EE
- Lokinetという(Torと同じような)Onion routingを用いてるガチ勢
- 通話はLokinet経由ではないためIPアドレスは相手に漏れる
- チャットは(モバイルでは)スクショもエクスポートもできない
- 基本的にプライバシーに全振りしている
最新の情報
- 通話音質がかなり悪く、遅延も大きい
- 通話は受け手側が事前に通話とマイクを有効にしておかないとコールもされない
- これは通話がLokinet経由ではなく、通話を確立するとIPアドレスが剥けてしまうため、デフォルト無効、かつ無効の相手にはコールできないようになっている
- PCアプリで日本語入力に問題がある
- 報告されているが、かなり長い間対応されていない
- テキストエディタで書いてコピペするような工夫が必要
- Fcitxの場合はプレエディット無効にすれば入力できる
- メッセージが同期されるのは直近一定期間のみで、長く起動していないとメッセージが受け取れない
- 他にメッセージを受け取れているアプリが起動している必要がある?
- アプリ自体はSignalに由来している要素が多い
Threema
基本情報
- 有料アプリ
- Android版はGoogle Play以外にも支払いプラットフォームが選択可能
- アンロッカー購入方式で、購入すれば何アカウントでも利用可能
- Google PlayとApple Storeなど、プラットフォームをまたぐ場合は再購入が必要
- マルチデバイス非対応、アカウントはモバイルベース
- モバイル端末(アプリ)に対して1つのアカウントが自動的に生える
- 端末に紐づけられてはいるが、匿名
- 任意に電話番号やeメールアドレスを紐づけることはできる
- 別端末でアカウントを復元することは可能
- PCアプリ(web)はモバイルアプリの遠隔操作
- デスクトップアプリはWebviewでThreema. Webを使うもの
- 常時E2EE
- 相手の表示名をローカルに変更できる
- マルチデバイス非対応で端末に紐づくため、「自分の他の端末」が連絡先に複数生えやすいが、表示名を同一にしても連絡先上で識別できる
最新の情報
- 値段は随時上がっている
- 通話品質は微妙
- PCで通話はできない
- PCアプリがかなりつらい
- モバイルアプリを起動しっぱなしにする必要がある
- 最近のAndroidだと電源管理設定によらず、フォアグラウンドかつ画面onのままにする必要があることがほとんど
- モバイル側のバッテリー消費が凄まじい
- PCアプリ側で操作中に詰まることが非常に多い
MEGA (Chat)
基本情報
- MEGA自体の基本はクラウドドライブ
- チャット機能はクラウドドライブの付属機能
- どちらかというとコラボレーションツール的な機能の一部を切り出している
- 常時E2EE
- ファイル(メディア)送信はクラウドドライブを使う
最新の情報
- フリープランは通話1時間まで
- 通話音質は悪くて不安定
- ビデオ画質はまあまあ
- 画面共有はあるものの、参加者枠に合わせてクロップされるため使い物にならない
- メッセージを受け取り損ねるとメールで教えてくれる
既に使うのをやめたもの
ここに書かれている情報は最新ではない可能性が高い。
LINE
- 多分説明は基本的にいらない
- 私は「同意していない個人情報の売買をしている」「不快なものを強制的に見せられる機会が多い」「規約変更に同意しないオプションがない」などを理由にやめた
- LetterSealingはE2EEであると謳っているが、メッセージをLINE側で把握しているためE2EEとして機能していない
- サポートがテンプレートを返してくるだけで問題解決しようとしないため、問題が起きても会話にならず問い合わせが成立しない
- スーパーアプリ志向がかなり強い
Viber
- 使うのをやめた当時はセキュリティにかなり問題があった
- モバイルアプリの要求権限がえげつなかった
- 現在は楽天アカウントとリンクさせる方式になり、また別の問題がある
ICQ
Signal
- アカウントは電話番号
- あくまで電話の拡張であり、電話の機能の一部をSignalがとって代わる形になる
- 言い換えればSignalの機能を使うことで端末ネイティブの電話機能にアクセスしたりする
- しばらく使用していないとアカウントは消されてメッセージを受け取れなくなる。 アプリを起動すると自動的にアカウントを復活させる
- アカウントを残したまま電話番号を手放し、他の人が同じ電話番号を獲得したらどうなるのかは不明
- ときどき謎の空通知を送ってくる
Messenger
- METAが展開しているメッセンジャーアプリ
- 以前はFacebook Messengerと呼んでいた
- 入り口がFacebook, Instagram, モバイルアプリで見かけは違うが、インフラとしては同じ
- 外部APIではMETA Messengerと呼ばれている
- METAのSNSとの連携機能がある
- やりとりに機密性はなく、METAの収集対象。META SNS側にも反映される
- 基本的な機能は揃っており、追加してコミュニティ系機能、SNS機能、AI機能が載ってる感じ
- スーパーアプリ志向がちょっとある
WhatsApp
- 電話拡張アプリの草分け
- METAに買収されたため、だいたいMETA Messengerの電話密着版
- コミュニティ機能がやや強め
キーワード解説
E2EE
- エンド、すなわち端末間で行われる暗号化
- 復号化は互いの端末感で行われるため、プロバイダーを含め盗聴が不可能である
- 「E2EEなら安心」と誤解しがちだが、E2EEを採用していることはサーバーに対して個人情報ややり取りを送信しないことを保証しているわけではないので、E2EEを採用しつつ形骸化することは容易である
Singal方式
- 正式名称はDouble Ratchet Algorithm (かつてのAxolotl Ratchet)
- 詳しい説明は省くが、E2EEを実現する巧妙な方法
- よくできているため、同様の方式を独自実装したり、あるいはlibsignalを用いたりするアプリも多い
スーパーアプリ
- 「全部の機能を包括したアプリ」というような意味
- 明確な定義があるわけではないが、重要なのは決済機能があること
- だいたいメッセンジャーアプリがベースになっている
- 考え方としてはインターネット黎明期の「ホームページ」と同じ
- 経済活動で使うものとして依存性を高めるもの
- 典型として言われるのはテンセントのWeChat(=QQ)
- ウェブアプリでもそう呼ぶので、Googleや楽天あたりもそう
- ただ、単一のスマートフォンアプリをインターフェイスにできないとそう呼ばれにくい傾向はある
- サービス提供企業の欲望の頂点になりがち
- スーパーアプリ化によってユーザーが使わないサービスを押し付けられることが多いため、それぞれのユーザーがそれぞれのタイミングでエクスペリエンスを落とすことになる