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寝室のチェアを新しくして、ついでにワークルームのあり方を考える

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キッカケは、寝室のチェアがだめになったことだった。

寝室のチェアは中古で買ったコクヨのエクサージュで、価格(12000円ほど)の割にコンディションは良く、座り心地に問題はなかった。

だが、当初よりガスシリンダーが沈む、という問題があり、座っているとガクっと沈んでしまう。 それでも、もともとのエクサージュの仕様かもしれないと諦めて使っていた。

しかし、「体重を強くかけると大きく沈み、ぼいんぼいんする」という状態になってしまい、これは問題がある、と思われた。 計測してみると、68mmほど沈んでいるようだった。エクサージュのガスシリンダーの設定範囲は90mmであり、ほとんどガスシリンダーが機能していない。そして、デスクに対して適切な高さが設定できなくなっている。

もちろん、こうなってしまえば椅子を変えるべきだ。 だが、私はかなり迷った。

根本的な問題として、現在寝室にいる時間が長すぎるのだ。 もともとは寝室のPCというのは、起きたときや寝る前に少し動画を見るリラックスタイム用に用意したものなのだが、なんだかんだずっと寝室にいて1日を通じてワークルームに入らないことも多い。

その理由は様々にあるのだが、ワークルームで作業をするために設備を整えていることを考えると本末転倒もいいところだ。 現実を踏まえて寝室の環境を強化し、ワークルームから4kディスプレイを移し、さらに追加のディスプレイも設置、高性能なRyzenプロセッサを搭載したPCにし、キーボードやマウスなどのディスプレイにもこだわった。

しかし、このような方向を続けるよりはリソースをワークルームに集中したほうが強力な環境になるし、寝室を目的とするレベルまで強化することは現実的ではなく、明らかにワークルームで過ごしたほうがいいのに、生活習慣がそれを実現していない状態なのである。

これはよくない。だから、寝室への依存度を下げるべきであり、寝室で作業しなければ別にシリンダーを上げなくて良いのではと考えられもする。

とはいえ、寝室でゲームしたりもするため、ゲームできる性能のPCは寝室にしかない(ワークルームのPCはビデオカードがRX580なので厳しい)ということを強化考えると、まぁ椅子を購入するのは仕方なしと考えてゲーミングチェアを購入したのだ。

なのでゲーミングチェアの話もするが、これは前半の話に過ぎない。

ゲーミングチェアを購入するに至るまで、ワークルームの利用について考察して対策をとった。 これはもう完全に私の個人的な環境に依存した話になるのだが、割と色々テクニックと経験を駆使していて、真似しないにしても話としては面白いと思ったため、後半はその話をする。

コンティークス・アイガー

前置き

コンティークスは関家具のゲーミングチェアである。

私はワークルームで関家具のゲーミングチェア(コンティークスとは違う、エルゴヒューマンのゲーミングバージョン)であるWINcaseを使っている。

WINcaseを購入する過程で色々なチェアを検討したが、その中で良かったのが、NoblechiarsのEPIC, バウヒュッテ, コンティークスが良いと感じた。

EPICは高いし、「それほどいい椅子を導入しない」という判断のもと、安めで良いチェアを考えた。 関家具はしっかりした製品を出している(相当にめちゃくちゃ高いけど)ということは私は身を以て知っているし、関家具の製品がこの値段(コンティークス)で買えるというのは非常に魅力的。シリンダーが150kg耐荷重になっていて、体重がかなり重い私には心強い。フレームもシリンダー強度に見合ったものにしてあるそうだ。

正直座り心地はバウヒュッテのほうが好印象だったのだが、耐久性への期待というのを込めてコンティークスにした。 これは、バウヒュッテが400-450mmという極端な低さで、求める高さが得られないというのもある。

なお、チェアだが「最低3年持つが、10年はまあまあ厳しい」くらいに思っておいたほうが良い。 オカムラ・バロンを使っていたこともあるが、それもさすがに年数が経つと厳しかったので、「高い椅子は一生モノ」的な感覚は危険かもしれない。一定期間で買い換えることも考えて選ぼう。

さて、コンティークスだが、普通のモデルとしてはローザ, アイガー, ルセル, シャスティーナとラインナップされており、ローザとシャスティーナ, アイガーとルセルは価格がかなり近い。

基本的にはアイガーとルセルを使っていた比べると、アイガーのほうがタイト、ルセルのほうがルーズな作りで、アイガーはeスポーツ向け、ルセルはライトユーザー向けということであるらしい。機能的にはルセルのほうがリッチな作りになっている。 また、ルセルのほうが低く、アイガーのほうが幅広く高さをセッティングできる仕様だ。

ローザはアイガーの上位モデルで機能強化されているのと、表皮素材が合皮からファブリックに変更されている。

シャスティーナはルセルの上位モデルで、機能は変わらないが、表皮素材が合皮からファブリックに変更されている。

私は(耐久性がいくらか劣るとしても)合皮のほうが簡単に拭けて好きだし、ローザの機能性はそこまで重要ではないのでアイガーにした。 割と入手性は悪くなってきているが、そろそろV2が出るのかもしれない。

レビュー

ゲーミングチェアとしては比較的コンパクトな2箱で届けられた。 カラーに関係なく共通となっているフレームパーツとカラーリングされているクッションパーツに分かれており、組み立てが比較的コンパクトなスペースで進められるのは魅力的。

ゲーミングチェアとしては軽量・コンパクトな部類ではあるものの、組み立て難易度はやや高い。 基本的には合理的に設計されており、スムーズに進めることができるが、アームレストと、背面パーツとの結合金具の取り付けが難しく、やや時間もかかった。 ひとりで行って、組み立てに要した時間は2時間ほどだった。

また、表皮の強度がいまひとつで、組み立て中に割とあちこち削られてしまった。

各パーツはかなり強度が確保されており、脚部はかなりしっかりとリブが入っている。 また、キャスターは非常に素晴らしく、スムーズに転がるようになっている。

組み立てでは前後を間違えやすい。 ベースプレートにちゃんとFRONTと書いてはあるものの、昇降レバーが後方にくるためわかりにくい。 私は一度間違えて組み直した。

アームレストは左右のないパーツになっている。 これは言い換えると、前後可動域が等しい。

完成状態での重量は21kgにもなる。コンパクトなゲーミングチェアにしてはかなりしっかりしたものだ。 座面幅はやや狭くタイトなのに対し、奥行きはかなりある。これをランバーサポートとヘッドクッションで調整する形だ。

ランバーサポートはやわらかく、ヘッドクッションは硬い。 好みもあるだろうが、これらのクッションを使った場合の姿勢は結構無理があるように感じる。 使っていたら体が痛くなってしまった。可能なら、これらのクッションなしで使ったほうが良いだろう。

体をしっかり固定する形状であるために、体をしっかりシートに合わせないと体が痛くなりやすい。 このあたりは本格的なゲーミングチェアらしい部分だろう。 アームレストは厚手のサポートのために結構外側についている。個人的には一番うしろにした状態よりも後側にほしい気持ちになり、アームレストはそれほど有効に使うことができなかった。 これは一般的なゲーミングチェアでありがちな問題だ。ローザはアームレストを内側に寄せることができるため、多少マシかもしれない。

だが、機能的には「ローザにしとけばよかった」と思う点はほとんどなく、上位モデルを買わせようとするのではなく、かなり出し惜しみなく作られた感じがする。 ロッキングするとギシギシいうのと、リクライニングが注意しないとガガガガッと行ってしまうのが難点だろうか。安っぽいところがちらほら見えはするが、この手のゲーミングチェアとしては感じないほうだろうか。そもそも、ゲーミングチェアとの相性というか、ゲーミングチェアが良いかオフィスチェアが良いかというのもあるだろう。 個人的な感想としては、コンパクトなゲーミングチェアというのがあまり合わないせいもあり、メインのチェア、つまり長時間座るチェアとしてはあまり選びたくないなという感じではある。 だが、こちらは35000円程度のチェアであり、希望に沿うようなチェアを買おうとすると10万円くらいかかるため、サブチェアとしてはアリか。

クッション性には基本的に問題ない。座面、背面ともに十分なクッション性を備えている。タイトすぎるのと、私がおにくしてるのが問題か。 深くリクライニングした場合、姿勢が変わることで特にクッションを使っている場合は影響が大きいが、安定性や背面クッションと強度という意味では問題ない。

ルセルとの違いでもある高さだが、アイガーを高さ最大にしてちょうどいいくらいだったため、適切な選択だと思う。

結論として、アイガーという選択は結構微妙だった。 強度としての不安はなく、座り心地もよいのだが、タイトすぎるのが問題だ。

このチェアはスポーツカーのバケットシートと違い、サイドサポート部分にもフレームが入っている。 そして幅がなくタイトであるため、どうしてもフレームに体があたった状態で体重がかかることになり、かなり痛くなる。 フレームに強く当たらないよう、しっかりと体のポジションを固定し、体をコンパクトにしていればそれほど痛みは出ないが、それは姿勢にかなり気を遣う必要がある。 寝室は座る・立つを楽にするチェアであることが最も必要であり、チェアのシリンダーがぼいんぼいんすることで、それが難しいのが問題であるのだから、姿勢を固定して縮こまっていることを求められるのはいまいち合致しない。

小柄な人ならいいかもしれないが、私のように大柄な体格を持つ人間には合わない。

もっとも、別のチェアを選ぶべきだったか、というのは難しいところだ。 なにせ35000円ほどのチェアで、結局私が欲しているのはそこそこちゃんとしたチェア、例えば エルゴヒューマン、コンテッサ、シルフィ、ジェスチャー、アーロンチェアあたりになり、ざっと予算10〜20万円くらい用意する必要がある。 もっと探せば同程度の予算で良いものが見つかるかもしれないが、その選定にもコストも時間もかかるのでなかなか難しいだろう。 そう考えると妥協せざるをえないラインだろうかという感じがする。

私の総評

  • コンパクトなゲーミングチェアとしてはかなりしっかり作られている
  • クッションに関しては硬め。しっかりしていて通常は問題ないが、体重があると硬すぎて痛い (私はハニカムクッションを併用した)
  • 素材など、値段なりに安っぽい部分も結構ある
  • 結構タイトなので、恰幅・肩幅がある人にはあまり合わないかもしれない
  • 「多少タイトでも」という考え方は危険で、体が収まらないと痛い
  • 長時間体を固定する必要があまりないのならよい選択とは言えないかもしれない
  • 価格なりではあるため、メインチェアとして使うにはやや微妙。もっといいチェアを狙ったほうがいいかもしれない
  • 予算上限がこのあたりであれば、悪い選択肢ではない (予算を上げるほうがずっとおすすめではある)
  • 「予算なり」かなぁ……

ワークルーム強化計画

問題の分析

「寝室よりもワークルームのほうが作業環境として明らかに優れているのに、なぜ寝室から出てこないのか」。

理由は様々にあるが、そもそもの話として、ワークルームにあるPC(Ryzen9 5950X)は「計算リソース」として重要であるため、かなりの時間フルパワーで計算している、つまりデスクトップとしては使い物にならない状態の時間がある。

こうなると使えないのだから使わないになってしまう。 2番目に強力なのは寝室のRyzen5 5600Xを搭載しているPCであり、どうしても寝室で作業することになる。

だが、作業環境としてはワークルームのほうが整っているわけで、チェアだってWINcaseだ。 デスクトップユースに必ずしも高い性能が必要なわけではなく、必要な水準を満たしていればいい。そして多くの場合、それはそこまで高い水準ではない。

ならば、ワークルームにサブのデスクトップ用途のPCがあれば良いだろう。 ではデスクトップ用にもっとPCを用意すべきだろうか? もちろん、そうできると良いが、おそらくそうしたら問題は解決しない。

フルパワーで計算する大きな要因である動画変換は分散で行えるようになっており、計算力の高いPCが追加されたら計算リソースになるだけだ。 もちろん、これによって時間短縮にはなるが、問題は解決されていない。「サブデスクトップ用に」1台必要なのだ。

Z400の復活

そこでサブデスクトップとして引っ張り出されたのが、老体のhp Z400である。

hp Z400はIntel Xeon W3565を搭載するメインストリームワークステーションだ。 Xeon W3565というのは、だいたい初代Intel Core i7 XE相当となる。 発売は2011年。

2011年のワークステーションは、コンピュータにとっての「10年」という年月の大きさを感じさせる。 USBは2.0であり、SATAもSATA2だ。 5.25インチの3段ドライブと3.5インチのみの4シャドウベイが時代を感じさせる。もはや現役で使えると考える人は多くはないだろう。もともとのOSはWindows 7である。

だが、こいつが意外と使えるのだ。 拡張してHDDを8台積んでNASにされていたり、サブ計算力にされていたり、明らかに退役して良い時期になってから激しく酷使してきたが、そうできるだけの拡張性・利便性があるからこそ活躍してきたとも言える。

もともと載っていたビデオカードはQuadro 2000で、最大出力はWQHDを感じさせる2台までである。これもまた時代を感じさせる要素だ。 だが、私は3台のディスプレイを出すために、GeForce GTX750Tiに載せ替えている。 当時でも「補助電源のいらないお手軽ビデオカード」として買ったもので、高騰するよりずっと前だから20000円もしなかったはずだ。

もちろん、ゲームできるような性能ではないが、3画面出力が可能で、4k出力もできる。 さらに、GTX900時代に出た750Tiなので、VP9デコーダーも載っている。

「4k画面出力できて、VP9再生ができる」となると、現代でも割と通用するのだ。

さらに、Xeon W3565はベンチマークから得られる印象よりもだいぶ速くて、激重になった現在のYouTubeも、ものすごいファンの音を出しながらではあるが割と普通に閲覧できる。 MisskeyもTwitterもだいたい問題ない。

ファンの音がすごいのと、電力効率が悪い(アイドル時ですら110Wくらい使う)という問題はあるものの、実用的には割とイケる。 電力効率はClaws Mail, Code OSS, YouTube(Firefox), Misskey(Chromium), Akkoma(Chromium), Telegramという構成でだいたい145Wあたり。高いアイドル値と猛烈なファンの音の割には低め。

寝室のPC(Ryzen5 5600X + Radeon RX5700XT)は同じ状況で110W程度で、その差は35Wほど。 もちろん、処理性能の差は大きいし、Z400のほうは接続ハードウェアも絞ってはいるのだが、デスクトップユースのエクスペリエンスとしてはそこまで大きな差はなく1、コンピュータをまるごと更新する価値は微妙だ。

もちろん、例えばRyzen5 7600XやCore i5-13400あたりを使って1台組めば、ビデオカードなしで構成できるためある程度消費電力は下がるだろう。 ただ近年はとにかくブラウザ(そしてYouTubeを筆頭にウェブコンテンツ)がめちゃくちゃ重いため、省電力プロセッサの実用上の省電力性能は結構微妙で、むしろ高性能プロセッサを余力を残して使ったほうがデスクトップユースでは省電力だったりする。基本的にはRyzen5 5600XよりもRyzen9 5950Xのほうが消費電力は少ない。

もちろん、プロセッサ重視で安いラップトップを買い、デスクトップのように使うという選択肢もある。 例えば、IdeaPad Slim 170なら6万円程度でRyzen 5 7520U搭載ラップトップが購入できる。 だが、私の手持ちのIdeaPad Slim 360 (17) (Ryzen7 5700U)はCPU governerをshedutilsにしてもYouTubeはもっさり。どうしても消費電力を抑えたいのでなければ「ナシ」だろう。

結局、余ってるZ400を活用するのがベストだったのだ。

ソフトウェア構成

ソフトウェア的な処理はかなり複雑だ。

まず、基本的な仕様は他のPCと同じで、Manjaro Cinnamonをベースとする。 すでに寝室のPCがメインPCではないながら、メインPCで行う大抵の作業を行えるように調整されているため、おおよそ寝室と同じような構成にすれば作業環境として完成の域と言える。

だが、寝室PCはLinuxシステムディスクが1TB, ローカルキャッシュ用のSSDが1TB, さらにWindowsの2TB SSDから256GBをキャッシュディレクトリ用に確保しており、つまりLinuxだけで2.25TBのディスク容量がある。 対してZ400のLinuxシステムディスクは128GBに過ぎず、同じような運用は不可能だ。

これを解消補うため、まずシステムとしてはスワップを切らず、必要なソフトウェアを厳選しつつ、作業で使うソフトウェアはすべて導入する方針とした。 だが、作業用のリポジトリなどはローカルにないとかなり不便になってしまうため、ある程度データにもディスク容量を割く必要がある。

すると、私はブラウザプロファイルをたくさん作る関係上、ブラウザのデータが非常に大きくなり、128GBを簡単に食い潰してしまう。

この対策として、Windowsのディスクが250GBのHDDから500GBのSSDに換装されたのを利用し、このSSDから128GBをLinuxのキャッシュ(~/.cache用に)確保した。必要であれば/varもそちらに載せても良いだろう。

ファイルシステムは、メモリに余裕がないわけではないが、Btrfsを採用するとメモリもCPUも負担が増えるのでExt4を選択した。

また、基本的にZ400のシステムを使うときは、メインPCはCPU使用率100%とはいえ起動はしている状態であるため、SSHアクセスは可能である。なので、データは基本的にはメインPCに依存する形とし、サーバーメンテナンスなどの作業に必要な構成情報もZ400には持たせないようにした。

Z400に導入した「エッセンシャルな」ソフトウェアは主に以下のとおりである。

  • SSHFS
  • EncFS
  • Keyring
  • Ruby
  • Zsh (Grml, Syntax Highlighting, p10k)
  • Fcitx5 Mozc (Ext, NEologd)
  • Mercurial
  • Code OSS
  • Mousepad
  • L3afpad
  • Firefox
  • Chromium
  • Vivaldi (default)
  • Claws Mail
  • mpv (Remove celluloid)
  • Viewnior
  • OTF Hermit
  • TTF Agave Nerd Font
  • TTF DaddyTimesMono Nerd Font
  • OTF IPA Fonts
  • Source Han Code JP Fonts
  • Telegram Desktop
  • Wire Desktop
  • MEGAsync

ハードウェア構成

メインPCがメインPCであり、またワークルームである意味を持つ要素として、メインPCのUSBポートがうまるほど接続機されたUSBデバイス群がある。

この点もある程度カバーしている。

まず、マウスは共有せず、専用にもともとメインで使っていたEX-Gを割り当てることで体験を確保した。

キーボードはワークルームで現在メインで使っているのはHUNTSMAN TE、サブで使っているのはGTRacingのメカニカルキーボードで、どちらもUSB Type-C接続で汎用性がある。そこで、各PCからType-Cの長いケーブルを伸ばして簡単に接続切り替えできるようにしてある。

ディスプレイは、ディスプレイ側の空きポートを使って4kディスプレイを1台だけ使うようにした。 これは負担を減らすためでもある。

問題はサウンドだ。Z400はスピーカーを内蔵しているが、それではやはり体験が悪い。 もちろん、ヘッドフォンを使うことでも解決できるが、それではメインPCを使うときと比べ明らかに体験が下がっている。

メインPCの場合、サウンドについては

  • 内蔵アナログステレオ - ELECOM MS-76MA
  • ビデオカード - ディスプレイ (DELL 1)
  • ビデオカード - ディスプレイ (DELL 2)
  • ビデオカード - ディスプレイ (Aopen)
  • Native Instruments Audio4DJ (Ch.A) - Switcher - DENON DRA-F102 - DENON SC-F103SG
  • Native Instruments Audio4DJ (Ch.B) - STAX SRS-3100
  • Universal Audio Volt1 - JBL 305P Mk.II

となっている。 他に選択肢としては、不調(ノイズ)のために下げられたBOSE MM-1もあるが、ワークルームでも不調だと気分が悪くなりそうなのでやめておく。

ここで注目はAudio4DJ (Ch.A)につながっているSwitcherである。 これは自作した、いわゆる「オーディオセレクタ」であり、3RCAと1RCAをスイッチで切り替えられるようになっている。 あくまで接続切り替えなので、どちらをin/outにするかは自由に決められる。

もともと3in/1outで使っていたが、最近は触るのがメインPCに集約され、逆にスピーカーが増えてきたので1in/3outにして使っていた。だが、つながっている先はDRA-F102しかないので、別にその必要もない。

そこで、再び3in/1out形式に戻し、3.5mm-RCAの変換ケーブルを使ってSwitcher経由でDRA-F102に接続できるようにした。 なお、音質に満足がいくようなスイッチャは購入すると結構高いので、マネするのはそんなにおすすめしない。

余談

今回の構成によって

  • 退役したZ400
  • 滅多に使われてないDENONのコンポ
  • 使われなくなってしまった3.5mm-RCAケーブル
  • 全然活用されていない自作オーディオセレクタ

が活躍の場を得るとともに、全然活用されていないワークルームの設備が活発に使われるようになった。 設備自体を更新せずに、活用できていない設備を活用することでQOLが上がったことに私はとても満足している。