Chienomi

RAZER HUNTSMAN MINI KEYBOARD

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Amazonアウトレットで安かったので、RAZER HUNTSMAN MINIのリニアの白を購入した。

オプティカル・メカニカルスイッチを採用したキーボードで、スイッチは光学式、アクチュエーターはメカニカルである。

メカニカルアクチュエーターではあるが、スイッチとは分離できることから、一般的なメカニカルスイッチのキーボードとは異なる構造となっている。

レビュー

理想のキーボードかもしれない。

キーボードの感触としては、ほどほどに重さがあって、動き出しに感触があるもの。 軽いリニアキーボードでありながら、明確な感触があり、Cherryのリニアキーボードとはかなり感覚が違う。

軽くコクコクとした感じだから、感覚的にはRealForceに似ているが、もう少ししっとりとした感覚。その意味ではLibertouchのほうが近いが、Libertouchのようなタクタイル感は全くない。

ある意味では独特かもしれない。 だが、好みはあるにせよ、慣れるのはそう難しくないだろう。 そして、軽い力で打ち続けることができ、タッチが明確で打ちやすい。

高速タイピング向きではない。10fastfingersによるタイピングでは、だいたい68/69WPMということが多く、よくあるキーボードと同レベルであった。ベストは74WPM(KS=380(368|12), Accuracy=95.83, Ws=72/3)で、これも「やや良い」程度。 キー自体が軽いため、急いで打つと誤打しやすく、あまりペースを上げられなかったのが原因だ。 とはいえ、これは私特有の事情でもあるため、このキーボードが早く打てるという人もいるだろう。

しかし実用上は、力を入れずに淡々と打てるため、文章書きにもなかなかあっていると思う。 私としては文章入力において最も適性のあるキーボードだとすら思う。タイピングゲームは予測できない単語を入力する(そもそも私の英語力では10fastfingersは綴りを確認する時間がある)必要があるため、手が無駄に動きやすく、誤打を招きやすいが、文章であれば予めイメージした運指になるため、あまり事故は起きない。バックスペースする回数は、やや多い程度に収まっている。

また、アクチュエーションポイントが浅いため、ラップトップキーボードの後に触るとタッチが浅くて入らないことがある、というよくある問題が発生しにくい。だいたい、キーに触れば入力される。もちろん、それが誤打の原因になってもいる。強いクリック感を持って、押し込まないと入らないキーボードは必然的に誤打率は下がるからだ。

一方、明らかにプログラミング向きではない。 カーソルやPgUp/PgDn/Home/EndにFnが必要なので非常に使いにくい。これは、Miniの難点だろう。 これらのキーが右側に集中しているので、Fnは左側にしてくれれば分散できたのに、という気持ちは結構ある。位置関係から小指でFnするしかなく、ちょっとしんどい。

ミニにしたい特段の理由がなければ、ミニではないほうがいいと思う。ミニの小ささもそれはそれで魅力ではあるけども。

静音度合いで言うと、結構静音だと思う。 HUNTSMANがうるさい、という人もいるが、それはクリッキーに対するものなので、リニアは静かだ。 ただし、底付きするとどうしてもゴンゴン音がしてしまうので、そこまで静かには感じないかもしれない。

ゲームでの使用感はなんとも言えない。 良いとは思うのだが、やっているゲームが原神しかなく、原神はそんなに激しいキーボード操作がないので、EDGEでもあまり困っていなかったのだ。 だが、「気にならなかった」とだけ述べておく。

メディアキーも豊富で、キー割り当てもわかりやすい。

イルミネーションは非常に上手に使われており、邪魔になりにくく、また白に合わせると非常に美しい。

重量は高級キーボードとしては軽め。 インターフェイスはUSB Type-Cで、かなり大きめのコネクタ部を持っているものなので、ケーブルリプレイスは容易。

欠点はやはり高めの誤打率と、妙に打ちづらいカーソル周りのキーオペレーションだろう。 誤打率が高いのは、軽いキーによるところだ。 私はテンキーレスモデルがバランスが良いと思う。ミニの白いキーボードは非常に美しいが。