Chienomi

BIGBIG WON Gale Hall

製品・サービス::gaming

結構前にBIGBIG WON Gale HallというゲームパッドをAmazon Vineで入手していて、レビューは書いたけれど記事にはしていなかったので、今更ながら記事にする。

製品概要

BIGBIG WONは中国の深圳市にあるShenzhen Warsong Technologyのゲーミングデバイスブンド。

Gale Hallはちょっと高めくらいの価格で売られているゲームパッドだ。 ハイエンドっぽさを滲み出しているけれど、実は見た目の安っぽいBLITZ2やRAINBOW2のほうが価格は高い。

やや安価だったGaleのアップグレードバージョンで、名前から推測できるようにホール効果センサーを使用している。 採用箇所はスティックとトリガー。近年では普及帯のものにも入ってきている定番装備。 ゲームパッドを購入する上での最低条件としている場合も多いだろう。

トリガーは256段階、ポーリングレートは1000Hz。 モーションセンサーあり。

ドングルを収納できるドックつきで、接続は有線・2.4GHz無線・Bluetoothに対応。

特徴的なところとして、デフォルトを含めて高さの異なる3種類のスティックが付属する。

設定ツールはWindowsのみ。

Gale Hall G5Pro V2 T4 Kaleid
メーカー BIGBIG WON Machenike GameSir
スティック ホール効果 ホットスワップホール効果 ホール効果
トリガー ホール効果 光学式 ホール効果
ボタン 記載なし 光学マイクロスイッチ マイクロスイッチ
十字キー 記載なし メカタクタイル マイクロスイッチ
ジャイロセンサー 2軸? 6軸 6軸
トリガーストップ なし 2段階 なし
Mキー 4 4 2
ポーリングレート 1000Hz 1000Hz 1000Hz
接続 2.4GHz/BT/有線 2.4GHz/BT/有線 有線
ライティング なし RGB RGB
公証寸法 記載なし 記載なし 150x100.7x60
実測重量 233g 254g 216g

画像

BigbigWon GaleHall

光る部分はロゴのところだけ。

形状としてはスリムではないが持ちやすく、Xboxコントローラっぽいもの。

画像のスティックは短いものをつけている。

プレイフィールと比較

見ての通りハードウェアスペックはそんなに高くなく、売り文句になっているホール効果センサーを搭載したスティックとトリガー、1000Hz以外には見どころがない。

ボタンは恐らく普通のメンブレンスイッチ。安物ほど感触悪くはないが、メカニカルスイッチやマイクロスイッチに慣れた体には安っぽく感じる。 というか、見た目に対して実際に握った感じはだいぶ安っぽい。

だが、かといって悪いというわけでもない。 スティックとトリガーがかなり重く、特にトリガーはイニシャルから重めになっている。 このため、比較的コントロール性が高い。

パッド向きでないレースゲーム(Project Cars 3)で使うと、パッドの中では最も良い結果が出た。 ただし、無線で使うとブレーキングがうまくいかない。理由ははっきりとは分からないのだけども。 また、レースゲームでは長いスティックの使用が推奨されているけれど、短いほうがやりやすかった。

パッド向きのレースゲーム(首都高バトル)でも最も良い結果は出るのだが、なにせトリガーが重いのでトリガー引きっぱなしのゲームは結構しんどい。すぐ指が疲れる。

アクションゲーム(エルザと運命の輪)は、スティックでの方向入力に精度が出るため、かなり良い。 コマンド化け(左スティック)とキャラチェンジのミス(右スティック)が問題になりやすいゲームだが、重めで精度を出しやすいスティックがいい味になっている。

このまま格ゲーでもいけるかと思ったが(GBVS)、コマンド精度、コマンド速度ともにちょっと微妙。 ボタン耐久性という意味でも不安があるため、いまいちそう。

総評

プレイフィールは悪くない。むしろ良い。

が、おすすめかというとそうでもない。 価格的にはG5 Proと同じような感じだけれど、ハードウェアスペックが劣るというのが結構大きい。 プレイの結果に関してはGaleHallのほうがいい場合もあるが、使ってて楽しいのはG5だからだ。

安価で手に入るなら悪くないと思うのだが、7000円という価格はかなり選ぶ余地のあるものだ。

そう考えると7000円くらいのパッドを買うとなったときに選ばないかなぁという感じ。

ただ、マイクロスイッチのボタンが苦手みたいな人もいると思うし、ホール交換センサーのトリガー/スティックとラバーコーンタイプのボタンがいいという人には選択肢になってくるかもしれない。