Chienomi

MEGAがいよいよだめになったので、完全移行へ

Live With Linux::dailyhack

つい先日MEGAが信用できなくなってきたので代替を探るを書いたばかりだが、2025-06-18、突如としてMEGAは古いアカウントの容量も10GBに減少させ、同時に容量超過であるため対処しなければロックされると警告してきた。

この一件で、私にとってのMEGAの信用は無になったため、完全に移行することにした。

新しい要素は少ない

基本的には前回の内容の通りで、NextCloudとUnisonを使う。 ただし、事はそこまでは単純ではない。

NextCloudは自分がホストしているサーバー上にあるものなので、容量面で従来のMEGAアカウント(50GB)をそのまま持ち込むわけにもいかない。 また、どういうわけかVultrの大阪インスタンスはネットワークが遅い。このため、かなりレスポンスが悪く感じられる。

このため、Unisonに回せるものはUnisonに回す考え方をする。

どう分ける?

割と単純。

スマートフォンからアクセスしたいデータはNextCloudに配置する。ほぼそれだけだ。

ただ、従来でだいたいそういう分け方になっていて、MEGA上に置いていたものはほとんどがシェアしたいものになっていたため、Unison側に倒せるものはほとんどなかった。

ファイル形式

MEGAは画像ビューワがWebP/AVIFに対応していないため、JPEGに変換してシェアしていたが、ファイルサイズにかなりの差がある。

NextCloudはモバイルアプリもWebP/AVIFに対応しているため、AVIF形式に変換することにした。

ただし、WebPはあまり気にならないものの、AVIFは相当重く感じられるため、ファイル数が多いディレクトリに関してはWebPに変換した。

イラストの圧縮スクリプトはこんな感じ

#!/bin/zsh

BASEDIR=$HOME/LocalStore/NextCloud/Illustration

for i in **/*.(png|jpeg|jpg|JPG|PNG|webp)
do
  typeset -i filesize=$(stat -c %s "$i")
  if [[ ! -e "$BASEDIR/${i:h}" ]]
  then
    mkdir -pv "$BASEDIR/${i:h}"
  fi

  if (( filesize > 400000 )) && [[ ${i:e} == png ]]
  then
    # cwebp -near_lossless 80 -q 100 -sharp_yuv -alpha_q 100 "$i" -o "$BASEDIR/${i:r}.webp"
    cwebp -q 85 -m 4 -sharp_yuv "$i" -o "$BASEDIR/${i:r}.webp"
    typeset -i compressed_size=$(stat -c %s "$BASEDIR/${i:r}.webp")
    print WEBP COMPRESSED $filesize "->" $compressed_size
    if (( filesize * 0.8 < compressed_size ))
    then
      print NOT ENOUGH...
      rm -v "$BASEDIR/${i:r}.webp"
      cp -v "$i" "$BASEDIR/$i"
    fi
  else
    cp -v "$i" "$BASEDIR/$i"
  fi
done

その後……

19日、このようなメールが届いた。

訂正:お客様のMEGAストレージは変更されません

先ほどのメールは誤送信でした。破棄してください。

先ほど「MEGAのストレージプランの更新について」という件名のメールをお送りしましたが、こちらは誤って送信されたものです。

ご安心ください。お客様のストレージ容量は変更されません。これまで通り、現在の容量でMEGAをご利用いただけます。

ご迷惑と混乱をおかけしましたことをお詫び申し上げます。先ほどのメールは無視していただいて問題ありません。

引き続きMEGAをご利用いただき、ありがとうございます。

MEGAチーム

しかし、事実として予告もなしにストレージ容量を制限し、それに伴ってアカウントを制限したのだから、「今更遅い」である。

信用を失うというのがどういうことなのか、あまりに軽視した顛末であった。