Chienomi

XP-Pen Deco M (/Deco L)

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この記事は入門級ペンタブ (板タブ) 2種 - Parblo N7 / XP-Pen Deco 01v2 レビューXP-Penのサポート体験が最高だったの後日談である。

Deco 01v2が「少し」書き味(性能)が足りない一方で、Linuxでもしっかり動作するという魅力があり、またLinux上で少し問題があったが、サポートの対応が素晴らしかったため、Deco Mを購入した。

「機会があったら」くらいのスタンスでもよかったのだが、板タブはそうそう壊れないもの(まして本製品はケーブル別体だし)なので、思い切って買ってしまった。

板部分は重複するとDeco 01v2のほうが微妙になってしまうので、Mサイズを選択した。

製品概要

Deco 01v2は現行製品ではないのか、公式サイトには掲載がない。 一方、Deco MおよびDeco Lは掲載されている。

サイズとしてはDeco 01v2は10インチタブレットで、このサイズはDeco Lと同等。 一方、Deco Mは8インチタブレットとなっている。

AmazonでのDeco 01v2とDeco Lの価格差は3000円程度で、ちょうどElite X3ペンと同じくらい。 つまり、Deco 01v2とElite X3ペンを購入するならDeco Lが買える。 今回、サイズが少し小さいDeco Mを購入したため、価格差はもうちょっと詰まった。

ペンの代金で、そのペンが付属したよりハイグレードな製品が手に入るというのはお買い得感があるが、実際はもうちょっと差がある。 Deco MとDeco Lの違いはあくまでサイズの違いに過ぎないようだ。

Deco 01v2はタブレット, タブレットカバー, ペン立て, グローブ, ケーブル, OTGアダプタ, スペアのペン先が付属するが、Deco Mはタブレット, ケーブル, OTGアダプタ, スペアのペン先というセットだった。 これらのサプライを購入する場合はもうちょっと出費がかさむため、Deco 01v2がスターターキットという感じであるのに対し、Deco Mは単純に板タブ製品になっている。Deco M/Lの対象は必ずしもビギナーではないのかもしれない。

個人的にはカバーはなくていい(むしろつるつるでいい)派なので、そんなに気にならない。 ペン立てが流用できるのはメリットという感じ。グローブは現状、使っていない。

サイズについて

触った感じ、腕で描く人はLサイズ、手首と指で描く人はMサイズがよさそう。 ほぼ指だけで描く人は、Sサイズか、タブレットを描画領域だけに割り当てたい人はXSになるだろうか。

板タブのサイズは紙のキャンバスサイズとは別の概念だということを見落としていた。 デジタルだと拡大縮小や領域割当が可能なので、キャンバスの中で描く対象の領域と一致しているほうがよいのだ。

個人的には、彩色はある程度大きくストロークして描けたほうがやりやすいけれど、線画は腕は固定して描くのでMサイズのほうが良かった 27インチの4kディスプレイにKritaを最大化して使っているけど、Mサイズが具合が良い。 彩色はLサイズのDeco 01v2を使うつもり。

Deco 01v2は割とワークスペースに対して製品サイズが大きいということもあって大柄だけど、Deco Mはそれと比べずっと余白は減っていることもあってだいぶコンパクト。

意外なことだが、Deco M(8インチ)はParblo Ninos N7(7インチ)に対して一回り大きい程度に過ぎない。 だが、実際に使ってみるとNinos N7は「コントロールが難しい」と感じるほど小さいものであり、使うのはかなり難しいが、Deco Mはちょうど良いと感じる。 これがその「一回り」の問題なのか、書き味の問題なのか、あるいはソフトウェアの問題なのかは分からないが、かなり著しい差があるように感じられる。

まぁ、Ninos N7は16:10のタブレットで、画面は16:9であり、ソフトウェアのないLinux環境では縦横比が崩れるから、そもそも描けなくて当然ではあるのだけど。

「薄い」ということがアピールされているけど、割と厚め。

描き心地・使い心地

Deco 01v2だと低筆圧で反応せず、なおかつ筆圧特性にちょっとクセがある感じだけど、Elite X3ペンのDeco Mだと普通にペンを下ろせば反応するし、筆圧もリニア設定で自然。 全く気にならなくなった。

カバーをつけてないせいもあるけど、筆心地という意味ではNinos N7と同等になった感じ。 実際の描画まで含めるとNisos N7よりもDeco Mのほうが描きやすい。

ポイントとして評価したいのが、ペンが軽く、細いこと。 私は最近は細い製図用シャープペンで描くことが多くなってたから、ドクターグリップみたいな太さのペンは苦手だ。 Ninos N7に付属するペンは太いのが難点だし、Deco 01v2のペンはそれ以上に扱いにくいけど、Elite X3はとても良い。ボタンを誤って押してしまうことも減った。

単純に画力の問題もあるけど、何かが足りないとは思わないので、すごくちょうどいいセンだと思う。 また、Deco 01v2は結構ボタン(エクスプレスキー)が硬めなのに対して、Deco Mはクリック感はしっかりありつつ軽いので、だいぶ押しやすくなった。

正直評価としてはDeco 01v2とは全然違ったものになる。率直に言って大変良い。

最初からこっちにしとくんだったなとは思うけど、Deco 01v2はかなり安かったし、お試し気分で買ったからそこまで損した感じはない。これから買う人はDeco MないしDeco Lにするのがおすすめ。 Sサイズが欲しい人はまた違うけど。

でも描き心地だけの話で言うならParbloはかなりコスパ良い。 Linuxではまともに動作しないし、エクスプレスキーもないしで使い勝手は厳しいけど。

Deco 01v2にElite X3ペン

板自体もある程度差はあるけど、サイズの問題を別とすれば、Deco 01v2とDeco Mで板自体がものすごく変わった感じはしないので、Deco 01v2にElite X3ペンを組み合わせるテストもしてみた。

結論としては「使えない」である。 座標自体は認識されるが、ボタン操作や入力が正しく認識されず、思わぬ動作をして全く使えない。

このため、Deco 01v2にElite X3を使うことでアップグレードしようというのは成立しない。

結論

  • Linuxユーザーの板タブはXP-Pen一択。 Wacomより良い
  • XP-Penのサポートは非常に良いぞ
  • お絵描きする人にとってはXP-Penタブレット的にはElite X3ペンはマストだと思う
  • 板タブのフェイバリットなサイズを見つけるのは使ってみないとわからなくて難しい