デュアルブート環境下でのWindowsの初期化
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序
以前はWindowsのリセットはリカバリー領域のデータをそのまま複製するものであったが、Windows 10はWindows Updateと同様にデータを書き換える方法でファクトリーリセットを行う。 このため、場合によってはリセットしても状態が修復されないことがある。
こうしたことから可能であればディスクイメージを保存するほうが良いが、ここでの問題は「PCを初期状態に戻す」を用いてファクトリーリセットを行った場合、同一ディスクデュアルブート環境のLinuxに影響はあるか、ということである。
これを問題視するのは、Windowsインストーラは自身が認識しないディスクを拒絶する、つまりLinuxディスクを接続した状態でWindowsをインストールするとLinuxは破壊されてしまうからだ。
これについての情報は調べても出なかったのでやってみた。
結論
問題ない。
「個人用ファイルを保持する」かどうかによらず、Linux管理下のパーティションには触れないし、UEFIブートエントリを編集することもないので影響は全くなかった。
補足
BIOS-MBRでWindows 10を使っている場合はブート部分が排他関係にあるため、その部分を再度調整する必要があるだろう。 それはGrubの再インストールかもしれないし、Windows bootmgrのエンティティ編集かもしれない。
また、個人用ファイルを保持せずにリセットした場合、ハードウェアクロックをUTC運用している場合はその部分のWindows側の設定は再度必要となる。
また、「ドライブをクリーンアップする」というオプションがあるが、これを有効にした場合はディスクが完全消去されてしまう可能性がある。 今回は必要なかった(デメリットが大きい)ので試してはいない。