ZTE Axon7を(また)買った 古め高性能中古スマホを買うということ
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序
以前使っていたZTE Axon7だが、壊してしまってからずっと欲しかったので再度購入した。
Axon7自体は保有していたい端末で、修理したいと考えていたのだが、Axon7の修理を受け付ける店は少なく、基盤故障と思われ費用も高そうであったことから、状態の良い中古を探していた。 だが、Axon7の中古が出回ることは非常に少なく、入手できずにいた。 中古モバイルはまとまった数入るものでなければ入手できるタイミングが限られているというのもひとつ理由で、そこまで常にチェックしているわけではないこともあり、入手できずにいた。
だが、たまたま今探したタイミングでイオシスにAランクのAxon7があったため購入となった。
Axon7について
Axon7はZTEが2016年にリリースしたフラッグシップスマートフォンだ。 Snapdragon820プロセッサを搭載し、メモリーは4GB、内蔵ストレージは64GBと当時としては非常にフラッグシップモデルらしい性能を持つ。
ディスプレイは5.5インチ。これは当時のトレンドだったサイズで、現在のような非常に縦長になる前のモデルだ。 カメラを含むナローベゼルはこれまたトレンドだ。iPhone 7が登場するより前のモデルであり、「ノッチ」という概念はまだ(ほぼ)なかった。 ナローベゼルになったことで一気に現代的となり、Snapdragon820は性能が著しく向上したこともあり、それより前のモデルと比べ古臭さを感じない。
この世代はディスプレイまわりを中心に大きく変革を迎えていた。
- AMOLEDのディスプレイ
- 5.5インチ ディスプレイ
- FHDを越える多ピクセル
- ナローベゼル
- 10Mpxを大きく越えるカメラ
といったところで、その後iPhone7が登場するが、こちらがかなり大きなベゼルで、1334x750というピクセル数の少ない4.7インチIPS液晶ディスプレイ、12Mpxカメラといった性能であったことから、Androidスマートフォンと比べ随分見劣りしたものだ。 iPhone7Plusはもう少しモダンであったが、それでも事情はあまり大きく変わらない。 iPhoneはこの次の世代であるiPhone Xで画面占有率の非常に大きなノッチつきOLEDディスプレイとなり、ハードウェア性能の向上もあってリードを取り戻すことになる。
この時期のAndroidスマートフォンのフラッグシップモデルはiPhoneと比べても非常に優れた性能を持ち、魅力的であった。 Axon7は登場して間もないUSB Type-C端子を持ち、先進性も高かった。ただし、そのためもあってかPDには最終的に乗らなかった仕様で(12V/1.35A, 9V 1.8A)、充電器は事実上専用である。
「フラッグシップモデルながら安価」ということからチープでただ性能面だけ豪華、というイメージを持つ人もいるだろうが、実際は総じて非常に先進的であった。
まずUSB Type-C端子搭載のスマートフォンは本当にごく一部だったし、当時5V/2.1A(=10.5W)が「急速充電」であったのに対して16.2Wという超急速充電が可能であるというのは驚きであった。もっとも、これは実際には体感として「充電が速い!」と感じるレベルではない。OPPOの45W充電は世界が変わるレベルだったが。
また、ディスプレイはわずかに湾曲した2.5Dディスプレイと呼ばれるものだが、これも採用例はかなり少なかった。 チューニングが甘いとはいえ20Mpxのリヤカメラもかなり注目すべき性能であった。
カラーバリエーションはクオーツグレーとイオンゴールドの2色。 ちなみに、私が以前買ったものはクオーツグレーで、今回買ったのはイオンゴールドだった。
既にフラッグシップスマートフォンは10万円前後まで高価格化を果たしていたがAxon7は登場時で65000円程度、最終的には25000円程度まで下落し、非常に安価に購入可能なフラッグシップモデルという魅力があった。
ディスプレイはQHD(1440x2560)で、OLEDで多ピクセルディスプレイを持つものはそれほど多くはなく、鮮やかで高精細なディスプレイが魅力のひとつ。 そして何より最大の魅力は音声だ。
サウンドチップはAK4490という、ハイエンドデジタルポータブルオーディオプレイヤー向けのもので、内部パーツもオーディオプレイヤーのような配慮をしている。 さらにドルビーアトモスを搭載し、かなりスペースを取ったステレオスピーカーを搭載するなど、言ってみればオーディオスマートフォンのようなモデルになっている。この「スペースをとった」というのは、画面占有率を犠牲にしてでも、という意味でもあるが、内部的に見てもスピーカーのためにスペースを確保している面が目立つ。 ハイレゾに対応するが、DSDには非対応。
ほぼオーディオプレイヤーのような成り立ちのGRANBEATというスマートフォンもあるが、それを除けば音へのこだわりを示すスマートフォンと比べても音については良いものを持っている。 私は現在、普段NW-A50ウォークマンを使用しているが、音質という面ではAxon7に大きなアドバンテージがある。
これこそが私が再度欲しいと思った理由だ。
ZTEはファーウェイより先にアメリカに排除された関係で、日本で販売されたZTEモデルとしては最後になった。
使っていた上での所感
買い直したからにはよいスマートフォンなのだろうと思うだろうが、実際はそんなことはない。
当時、私はメイン端末としてZenfone 4 Selfie Proを使い、サブ端末としてAxon7を使っていた。 メイン端末はハルカサウンドのSIMでアカウントは個人のもの、サブ端末はプライベートのSIMでアカウントはMimirのものであった。 (現在はメイン端末がプライベートのSIMとアカウント、サブ端末はハルカサウンドのSIMとMimirアカウントになっている。)
同時期に両方購入したのだが、SD625を採用するZenfoneをメインにしたのは相応の理由がある。
Zenfone 4 Selfie Proは非常に薄く、軽い。鮮やかさは控えめだがコントラストのはっきりしたキレイなディスプレイで、画面オフの状態でも時計の表示が可能。ZenUIも使いやすく、さらにATOKを搭載しており使い勝手が素晴らしかった。 軽くて持ちやすく、使いやすいのはメイン端末として日頃よく触る端末には良かった。 カメラの性能はAxon7のほうが高いが、制御がいまいちで良い写真を撮るのがとてもむずかしく、使いやすさはZenfone 4 Selfie Proのほうが上であった。 ちなみに、凄まじい性能の美化能力を持つインカメラを持っている。
では、なぜAxon7がメインたり得ないのか。
最大は持ちにくいからだ。重量が重く、表面は滑りやすく、さらに形状も滑りやすいため、とにかく落としやすい。 Zenfoneが親指でさっと触れる位置に指紋センサーがあり、一瞬で解除できる(Find X2 Proよりもずっと早く解除できる)のに対し、Axon7は指紋センサー自体がかなり触りにくく、反応もあまり良くない。
そして致命的な点として、ホームボタンの誤作動の多さがある。ちょっと触っただけで機能してしまうため、文字入力中に触ってしまうことが多かった。その他にも、画面輝度の自動調整が使いにくい、微妙にバッテリー消費が激しい、ホーム画面が使いにくい、イヤフォンの保持力が低いなど使いにくい点が数多くあり、使いづらさが目立つ。 結局普段使うと非常にストレスがたまる。
だが、ブラウジングや文字入力の多い普段遣いを別端末にすれば、「音がいい」「高性能」という魅力を積極的に活かすことができる。
性能面で言えば現代の端末には敵わない。私の現在の端末はメイン端末がSD865のFind X2 Proだ。 その間にはSD845のR2 Compactもある。 基本的には性能面の魅力というのは今となってはないものだが、R2 CompactもFind X2 Proもゲームのタイトルによってはあまりスムーズに動かないものがあり、大抵のタイトルがスムーズに動くゲーム機としてもなかなか魅力的ではある。
今回、購入にあたっては、Axon7の欠点を補うようにした。
まず、手帳型ケースを同時に購入した。とにかく落下させやすいのが難点なので、手帳型ケースに適しているタイプだろう。 また、既に両アカウントでATOKを購入している。フラワータッチはほとんど下にフリックすることがないため、ホームボタンの誤タッチが減る。
今後は家でのオーディオプレイヤーと、ゲーム用として使っていく予定だ。 Axon7を落下させて壊してしまったことは非常に悔やまれたので、SIMなしで家中心で使う端末として使えばなかなか魅力的なのではないだろうか。
改めて使ってみて
5.5インチのスマートフォンはやはり良いな、と思う。
現在は6.5インチクラスが普通だろうが、正直大きい。Findに関しては6.88インチもあるのだが、指が届かないし、そもそも手からかなり離れるため重量感が大きい。 ブラウジングなどある程度の恩恵はあるのだが、使いやすさでいうと個人的には5.5インチの16:9のほうが好きだ。
また、Findは完全に側面まで回り込むディスプレイだが、これの見づらさを改めて感じる。2.5Dといってもこれくらいのほうが良い。
カラーはなぜグレーを選んだのかがよくわからない。 このゴールドは結構好きな色だ。
サウンドも、やはりそもそもスピーカーにスペースをとって、フロントを向けているので良い。 ディスプレイは最高ではないが、それなりには良い。条件にもよるが滑りはそれなりに良いので、音ゲーにも適している。
カメラは非常に微妙だ。 色がよくないし、オートフォーカスが遅く、なにより音が大きい。明るくもない。
性能面では物足りない。 当時は「ぬるぬると動く」と感動したものだが、今使うとわずかではあるがひっかかりを感じる。 R17 Pro(SD710)と比べると、グラフィック性能は高いのだが、CPU性能で負けており、全くひっかかりを感じないR17 Proに対して体感可能なスムーズでない瞬間がある。 また、音ゲーにおいてシンクロが甘い。特にポーズからの解除が発生するとずれやすい。スコアタ時は割と致命的な問題である。 もっとも、R2 CompactはR17 Proと比べても圧倒的に高性能であったが、実際は非常にスムーズさのかける動作であったから、単にプロセッサ性能だけでは測れない部分もある。
当時も思ったがMiFavor/OUIはシンプルではあるが使いやすくはない。 Android 7は最新のAndroidよりも使いやすい面もあるが、今みたいな仕様になったのはAndroid 7からなので大差ないし、 Color OSが非常に使いやすいということも相まってひどく使いづらく感じる。 そもそも「素のAndroidはとても使いにくい」ものなので、素に近いとも言える。逆に言えば、Color OSはよく練られているのでAndroidシステムの問題点がしっかり潰してある。
正直、Axon7は当時でもATOKを入れていればもう少しまともに使えたのではないか、という気がしないでもない。
しかし、「今でもわりと通用するんじゃない?」と思う一方、こうしてちょっと触っただけでそこはかとないイケてなさを感じるのもこの端末である。 パーフェクトに使いやすいR17 Proに対して微妙に使いにくいという面が目立つし、そのR17 Proだってそれよりも使いにくいと感じているFind X2 Proが結局は「やっぱR17 Proを使おう」とならないのだから、今更戻ることはできない、というものではあるだろう。 それは、進歩でもあるし進化でもあるし、「より高価な端末を買うようになったから」でもある。いずれにせよ、一方通行の道だ。
仮に中古を含めて今買うとしても、10000円端末として別に「すごくいいチョイス」というわけでもない。 OPPO A5 2020がだいたいそれくらいの価格で買えてしまうので、あえて選ぶ理由は、そんなにないだろう。
私は家ではスマートフォンがどこにあるかわからなくなるくらいだし、外出時に至ってはそもそも持って出ないというレベルでしかスマートフォンを使っていないが、それでもスマートフォンの適用領域は少しずつ広げている。 Axon7よりも1世代前のZenfoneでコミュニケーションデバイスとして使いはじめ、Axon7の世代では音楽を聴いたり、ゲームをしたりするようになった。理由は、音楽を聴いていても外出中にバッテリーがなくなってしまうことがなくなったことと、Axon7がゲームするのに十分な性能だったからだ。 そして現在はYouTubeやJSportなど、動画を見るのにも使っている。
しかし、同じようにメディアデバイスとしてAxon7を使おうとすると、「無理がある」という結論に至る。 約75%の輝度でYouTubeを再生すると、約1分半で1%のバッテリーを消費し、そもそも起動だけでも5%ほどバッテリーを消費する。 Axon7は大きなバッテリーを搭載するが、Findと比べると非常に問題があると感じるもので、わずか2時間ちょっとの動画視聴でバッテリーがなくなってしまう。 これは現在の配信が主体となったYouTubeにおいてはなかなか厳しいものがある。 実際、当時もゲームしていると2時間ほどでバッテリーがなくなるため、ゲームを中断して30分から1時間程度充電を行う必要があった。 ちなみに、この問題はR2 Compactもほぼ同様だが、Axon7が16.2Wの充電で、(ものすごく熱くなるが)充電しながらゲームできるのに対し、R2 Compactは10.5Wの充電でゲームしているとバッテリーは減少するという問題がありより深刻であった。
Findの場合、Axon7よりも約1Ahほど大きなバッテリーを搭載するという事情はあるが、それにしてもYouTube視聴、ゲームとも6〜8時間ほど連続で可能であり、充電は瞬く間に終わる。 ゲームという点では際限なくなってしまい、Axon7がほど良いブレイクをもたらすと思っていた面もあるのだが、映画一作品の再生も怪しい動画視聴には厳しいし、例えばナビとして使うにしても不安が残る。
こうしてみるとスマートフォンが何不自由ない性能・特性になったのは本当に最近なのだと思うし、だからちょっと前のモデルであるAxon7にも結構な不満、不自由さを感じてしまう。なお、Zenfone 4 Selfie Proと比べてもAxon7はディスプレイオンでのバッテリー消耗が激しい部類であった。
まぁ、私にとってはAxon7は「スマートフォンゲームに手を付けた端末」でもあるし(非常にライトなものならNexus7からやってたが)、日常的に使いたいとは思わないが愛着のわく端末ではある。 コミュニケーションデバイスとしては最終的に見てもほぼ使わなかったものであり、iWnnの使いにくさもあって使いたい端末でもなかった。それでも、(非常に問題が多かったという背景はあるが)R2 Compactは愛着がわかなかったのだから、そこそこにはいい端末だな、と今でも思う。少なくとも、若干無駄遣い感もある再購入だが「正しかった」と思えるくらいには。
DACで選ぶオーディオプレイヤーはもう最後かも
実のところ、Axon7の「音がいい」という特性は、ある意味時代遅れである。
よく知られているように、今はスマートフォンは3.5mmジャックは廃止される傾向にあり、Bluetoothヘッドフォンを用いるのが一般的になってきている。 Bluetoothヘッドフォンの場合、そもそもコンバータもアンプリファイアもヘッドフォン側にあり、スマートフォン側のサウンドチップは関係がない。もちろん、Bluetoothチップのほうは少し関係ある1が。
現在、私が使っている有線イヤフォンは、KZ ZSN ProX, Zero Audio Basso, UiiSii DT800の3本だが、正直いずれもそんなに音質には満足していない。以前使っていたZenEar SやK321には満足していたが、これらのイヤフォンが壊れてからはイヤフォン難民になっている。 Ultrasone SAPHIREなどは気になるが、そんなに寿命のないイヤフォンに20万円も出そうとは思わない。
そもそも、ポータブルオーディオとしてはBluetoothイヤフォンのほうにアドバンテージがあるのは事実なのだ。 オーディオ出力においてはノイズ乗りこそが課題であり、線が細い上に動きによって接触しやすいイヤフォンをつけて歩く、というのは良い音質を出すのはかなり難しい。
そもそも、体が動くことでその振動や衝撃などは音として伝わっているし、人間自体がノイズ発生源でもある。 外を出歩くときのオーディオ体験で追求できる高音質というのは、かなり限りがあるものだ。
この話の焦点は、「FLACまたはPCMで高音質なサウンドチップで出力したあと、有線を通じてイヤフォンで鳴らすに至るまでの損失と歪みは、AACのデータをBluetoothで飛ばしてイヤフォン自体で鳴らすのと比べて小さいとは言えない」ということだ。 AACは割と音質がよく、ハイビットレートであれば歪みは相当に小さい。
ここにLDACやAptX HDを含める場合、もっと話は変わってくる。 将来的には、CD音質の音源を損失なく再生できるようになる可能性だってある。 (それを実現するための前提はかなり多岐に渡るが、今は言及しない)
事実、私は最近ほとんどの場合外出時はOPPO Echo W11で音楽を聴いている。 NW-A50はLDAC, AptX HDに対応しているが、W11はそうではないため、転送はAACだ。しかし、音質は割と満足できる領域にある。 なお、ソースは320kbpsのAAC(libfdk_aacで変換したもの)だ。
384kbpsのAACの劣化を知覚するのは、絶対に不可能ではないが、あまり現実的ではない。 まして、本人が動いている状態では不可能だ。
W11はK3212と比べると音質は良くないため、さすがに過去最高の体験とはならない。 だが、これで音質の良いBluetoothイヤフォンを用意すればそれが覆されるのは明らかだ。
結局、持ち歩いて音楽を聴くという状況ではリスニング環境が悪すぎて、かなり大きな歪みがあったとしても気づくことができない。 しかし、ヘッドフォンそのものや、アンプリファイアによる影響は極度に大きいため、そんな環境でも知覚できる。 結果、順序としては
- 音響機器特性
- 環境特性
- ソース・変換歪み率
ということになるのだが、環境特性による劣化を抑える余地の大きい無線のほうが、たとえソースに追加の歪みをもたらしたとしても良い音で聴ける、という状況が発生する。 これはAptXになることにより劇的に無線有利になるようなことはないし、価格面でも同一価格ならば(特に低価格帯では)Bluetooth関連のものを乗せる必要がある(さらにいえばAptXに対応すればQualcommに払うライセンス代も乗せる必要がある)無線のほうが不利な面もあるが、結局線をなくすことができるメリットがかなり大きいため、「音質にこだわるなら有線」みたいなのはほほ成立しないのだ。
これは、外出時前提の話であり、家で座って、しっかりしたケーブルを持つヘッドフォンで聴くという条件であれば全然違うし、その場合は余計な劣化をはさむ無線のほうが圧倒的に不利である。 だが、「ポータブル」という前提だと、「いいDACをもつDAP」という価値は既に微妙で、普通の(Snapdragonチップの)スマートフォンの場合はBluetooth部分もSnapdragon SoCの中にあるため、特別なサウンドチップや内部構造を持つスマートフォンの価値も、もはやないものと思って良い。
その条件ではエフェクトの価値のほうが大きい。例えばCOWONのプレイヤーはかなりエフェクトに存在感があるため、選択する価値があるものかもしれない。 私はリスニング体験として音が切れるということがものすごく嫌いなので、Bluetoothで音楽を聴くということはしてこなかったが、最近は接続性も相当に改善されたため(それでもNW-A50だと切れるが)Bluetooth優位であると感じている。 手元にどうしてもこれで聴きたいという有線イヤフォンがあるわけでもないので、次に私がポータブルオーディオ機器を選ぶときはBluetoothありきにするだろう。それは、十分にお気に入りのBluetoothイヤフォンを購入することを含む。
そうなると、「音の良さでスマートフォンを選ぶ」という意味は基本的になくなる。 もちろん、エフェクト(例えばFind X2 ProにはDolby Atomosが載っている)で選ぶことはできるが、そうする必要はあまりないだろう。
私は「音が良いからAxon7を再購入した」と言ったが、これに対するまっとうな買い物は、音のいいスマートフォンを再び買うことではなく、その予算で良いBluetoothイヤフォンを購入することだ。 私のこの買い物は、Axon7のサウンドが忘れられないというちょっとしたノスタルジーから来るものであり、また「VOEZをプレイする上でいい端末である」3というすごくピンポイントな理由がなければ多分買っていない。
Zenfone 4 Selfie Proは
Zenfoneのほうも欲しいといえば欲しい。なんといっても今までで2番目に好きな端末だから。
なので考えなくもないのだが、性能面では当時から少し不満があり(今となっては到底不足で)、それよりもR17 Proがより満足度が高い端末であったことを考えると、買っても特に喜びはないだろう。
「中古の若干古めの高性能スマホを買う」
中古だと「昔憧れた高性能モデル」とかも割と手軽に買えるのだが、今回改めて思ったのだが、そういう趣味がないのならやめておいたほうが良い。
去年一昨年くらいの話ならばウルトラワイドスマートフォンは上位モデルに限られていて、下位モデルが仮にそうしたアスペクト比を採用しているとしても、ドット数が少ないのがお決まりであった。だが、現在はそのようなこともなくなっている。
こうした流れを牽引しているのがOPPOで、R17 Proは8万円ほどする端末で、割と納得というか、むしろ若干高めなくらいだった。 ところが、ほどなくしてほぼ同性能(どころか機能的にはより優れた)Reno Aを3万円程度で出しており、それ以降コスパ重視ならOPPOが安牌になっている。 ファーウェイも似た感じだったが、正直Liteは差別化のためか手落ち感があり、そこまで超イケてると感じるようなものではなかった。それに独自プロセッサでもあったし。
現状ではOPPOが安くていいのが買えるし、中古まで検討するくらいならOPPOの程度のいい新しいモデルが安価に手に入るというのもあり、3万円くらいでゲーム向けの端末が欲しいとかそういうピンポイントな要求でない限りそんなにメリットがない。 今ならXiaomi RedMi Note 10 Proが3万円ほどで非常に隙のない仕上がりだ。
スマホの性能や機能は上がり続けているので、Androidにどんどんいらん要素が増えていくにしても、結局「古いやつは古い」。 Axon7は5年前のモデルだが、5年前のモデルを使っている人なら別に不調がなくても、フラッグシップモデルに対してではなくても買い替えたほうがいいし、どんなに値引きされても2年も前のモデルには手を出さないほうがいい。
私は「思い入れがあり、オーディオスマホという特殊なものがほしかった」という理由であり、あくまでその話にとどまると思ってほしい。