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Magsafeを貼り合わせて磁力を強化する

雑感::mobile

MagSafeはAppleによるアクセサリ端子だが、現在は非常に広く使われている。 本来的にはMagSafeは「磁石でくっつく充電器用端子」だが実際そう使われているケースはかなり限られている。 そもそもがiPhoneでないと成立しないというのもある。

広く使われているMagSafeの用いられ方としては、端末側に鉄板のリングを装着し、リング状、もしくは円盤状のマグネットがついたアクセサリをくっつけるというものである。 端末側が鉄板なので、通常アクセサリ側のマグネットがどうなっているかを気にすることは基本的にない。 端末側は単純に鉄板を貼り付ける場合もあれば、ケースに仕込まれている場合もある。iPhoneだけは特別で、端末自体に組み込まれている。

そして、そのアクセサリの代表的なものとしてホルダーがある。 つまり、スマートフォンをなんらかのものに取り付ける装置である。

私は最近新しいクルマを買ったのだが、これに取り付けられていたMagSafeの車載ホルダーが、磁力が非常に弱くてケース込みで350gを越えるFind X9 Ultraを支えることができなかった。 そこで、このホルダーの磁力を強化したいと考えた。

調べてみるとそのような目的のものはなく、かなり難しそうなのだが、構造を踏まえれば可能なようだ。

MagSafeの磁性

まず、iPhoneの仕様の場合だが、2列の磁石が円形に配置されている構造をしている。 iPhone本体は外周がS、内周がNである。 アクセサリはその逆、外周がNで内周がSである。

「2列になっている」ので、iPhoneの内側は外周がN、内周がS。アクセサリの内側は外周がSで内周がSである。

これに基づくと、アクセサリ側のマグネットは同方向に何層でも重ねられる、ように見える。

が、実際はそうではない。アクセサリ側は

  1. 外周がS、内周がNになる方向を向いたひとつの磁石でできている
  2. 外周表側がS、内周表側がNになるように2列の磁石(あるいは同様の特性を持つようになっている磁石)でできている

の2パターンがある。 アクセサリの表側の磁性がそうなっていないとiPhoneにつかなくなるので、アクセサリ側はそうなっているはずだ。

また、端末側に取り付けるリングで磁石を内蔵しているものがある。 これも表側はiPhoneと同じ極性を必要とするため、外周がS、内周がNである。

また、このようなリングはiPhoneのMagSafeもあるので、裏面は外周N・内周Sであることが望ましい。

という知識をもとに実行したが、思うようにならなかった。

貼り合わせる

まず用意したのがZVZHMというセラーが販売している貼付型MagSafeホルダーだ。

こちらは壁に貼り付けて使うことが想定されており、当然ながら表は「ホルダーの磁極」を持っている。

次にケースに貼り付けて使う磁石内蔵のリングを2種類用意した。 SinjimoruSmartRHである。

「ホルダーのリング」と「端末のリング」を用意した
ZVZHMのホルダーは全体が金属筐体。リングは裏は両面テープで塞がれている

当然だが片方はアクセサリ、片方は端末側になるので、両者の表面は貼り付く。 そして、裏面同士も貼り付く、はずだ。

が、そうはならなかった。

Sinjimoruのものは裏面同士は非常に弱いながらも貼り付いたが、SmartRHのものは弱く反発した。 このため、SmartRHのものはちょっとずれて貼り付いてしまった。

内周と外周がくっつくようにずれている

裏面の磁力はかなり弱いので、両面テープのほうが勝っているが、残念ながらうまくいかなかった。

このように、ホルダーの表同士は反発し、ホルダーとリングが接するようにすると吸着する。

副次的な効果として、これをPopSocketsやP-Gripに組み合わせると土台に高さが出る。 これらはどうしてもケースに指が当たってしまい、テコの原理でグリップを引き剥がす力がかかってしまうのだが、高さが出ることで指の逃げができる。 加えて、引き剥がす力もかかりにくくなるので、「グリップがとれてしまう」問題から解放される。

重くなるがとても使いやすくなる
このオフセットが大事

そういうグリップがある

「磁石を持ったホルダーとリングを貼り合わせる」はハックだが、実はもっと単純に解決する方法がある。

それが、「両面磁石のグリップ」である。 シンプルなSODIおしゃれなSYNCWIREを用意した。

ふたつの両面磁石グリップ

これはMagSafeケースに取り付けてグリップとして使うのが本来だが、グリップ自体はリングの内側に格納されるようになっているので、単体で「貼り合わせたマグネット」と同じ効果を持っている。 実際にこの2つを貼り付けるとこうなる。

同じ方向にくっつける

反対を合わせると反発し、ずれてくっつく。

表同士をくっつける

ZVZHMとSinjimoruの組み合わせはかなり引き剥がすのに苦労するレベルでくっつくのだけど、SODIは割と近いレベルのものがある。磁力強化という意味ではかなり満足感が高い。

鬼の貼り合わせ

一方SYNCWIREは柄はかわいいのだけど、柄があるタイプは透明の層が盛られていて(レジン?)丸みと厚みがあるため、表側の磁力は非常に弱い上にはがれやすい。 実際にクルマのホルダーにつけて走ってみたのだが、かなり強力な磁力を持っているものでないと回ってしまう。

かわいいんだけどね。

リング部分に関してはSYNCWIREのほうが指をかけやすく好印象だった。 ただ、SYNCWIREは磁力そのものが弱く、結構剥がれて落下してしまうことがあったので、グリップとして使うにはあまりにも心もとないと感じた。

SODIのほうは重ねるのも容易どころか磁力が強化されるので、PopSocketsやP-Gripの台座としても適している。 最初からこっちにすればよかったのでは!

……このリングがあったらグリップはいらないんじゃないかとか野暮なことをつっこんではいけない。 PopSocketsやP-Gripはフェイスをカスタムできるという非常に強い利点があるのだから。

またSODIは珍しく商品写真でマグネットが2列になっているのが明確。

SODIの商品写真

SYNCWIREは商品写真が一貫していない。 この写真だと2列になっているように見えるが

SYNCWIREの2列マグネットに見える図

放射状に配置されているように見えるものもある。

SYNCWIREの演習方向に配置されているように見える図

ただどっちも内部構造を無視した図だから、両方とも参考にならないイメージ図だろう。 SODIのほうがちゃんとした製品づくりをしている感じ。

どちらかといえばSODIのやつのほうがいいけど

「MagSafeアクセサリの裏面」とかいうややこしい仕様に付き合わなくていいという意味で、磁力強化にはSODIのグリップを使うのが正解だと思う。

けど、グリップの台座として考えた場合、2枚貼り合わせたほうが高さが出るからそっちのほうが都合がいい場合はあるかもしれない。