AURにあるMozc-UT系パッケージについて
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序
問い合わせはないけど、わかってない人が多そうなので。
パッケージ名 | Status | Maintainer | Bindings |
---|---|---|---|
mozc-ut-unified |
active | yek(私) | fcitx |
mozc-ut-unified-full |
active | yek(私) | fcitx |
mozc-neologd-ut |
active | yek(私) | fcitx |
mozc-ut |
active? | naoina | fcitx |
mozc-ut2 |
OoD | trickart(ボ), ponsfoot | fcitx, ibus |
mozc-neologd-ut+ut2 |
OoD | trickart(ボ) | fcitx |
mozc-ut-united |
inactive? | OrangeJuicelol | ibus |
パッケージについて
mozc-ut-unified
utuhiroさんのmozcdic-utとfcitx-mozc-ut.PKGBUILDをそのまま利用するもの。
AUR向けにいくらか調整はしているけど、中身は基本的に同じ。ソースもutuhiroさんのリポジトリになっている。
現行のmozc-ut。
utuhiroさんのリポジトリは最新以外のファイルは消しているので、タイミングによってビルドできないことがある。
mozc-ut-unified-full
mozcdic-utのmake-dictionaries.shを使ってすべての辞書を有効にしたもの。 ソースは私のOSDN。
かなりサイズが大きいというのもあるが、一般的な語よりも固有名詞を優先する傾向があり、ちょっとクセが強いと感じる場合もある。
mozc-neologd-ut
当初はmozc-neologd-utをアップストリームにしていたが、その後mozcdic-ut-neologdがアップストリームになり、現在はmozcdic-ut-neologdが廃止されたため、 mozcdic-utをベースにして少しmake-dictionaries.shをいじって郵便番号辞書とneologdだけを使うような仕様にしている。 ソースは私のOSDN。
サイズが小さく軽め。あんまりスラングを使わない人ならいいかもしれないけれど、一般語に関して他のutよりも良好というわけでもない。 私は、「もう廃止してもいいのではないか?」とちょっと思っている。
mozc-ut
utuhiroさんがロストしてしまった初期版mozc-ut。
パッケージそのものはメンテナンスされている模様。UTのソースはGitHubに置いているようだ。
mozc-ut2
mozc-ut2がアップストリームだったもの。 mozc-ut2そのものが廃止されたためOoDになっている。
本体とfcitxバインディングのメンテナーがtrickartさん、ibusバインディングのメンテナーがponsfootさん。
mozc-neologd-ut+ut2
mozc-neologd-utとmozc-ut2を組み合わせるパッチを使った魔改造版。
mozc-ut2廃止によりOoDとなった。
mozc-ut-united
内容的にはmozc-ut-unifiedと同じ。
同じ内容で別パッケージにしてある理由は、おそらくibusバインディングがほしかったのだろう。 (mozc-ut-unifiedはfcitxバインディングしかない)
ただ、更新が6月で、もうとっくにソースファイルは消えているので実質OoD。