DMARCレポートの分析に使えるツールを作った
開発::util
序
dmarc-report-toolsはDMARCレポートの分析を行うためのツールである。
DMARCレポートを分析したいと思ったときにツールを探したが、LAMP環境で動くような大仰なものしかなかったので、手早く端末で確認できるものが欲しいと思ったためだ。
このツールはコマンドラインでメールからのレポートの抽出を行うスクリプトと、レポートを分析して表示するためのスクリプトが含まれている。
メールはメールファイルがディレクトリにある形式、つまりMHフォルダやMaildir、あるいは.eml
ファイル群の置かれたディレクトリを必要とする。
DMARCレポート
DMARCはeメールの中では構成が簡単なほうで、_dmarc.domain.tld
に対してTXT
レコードを設定するだけで良い。
これは、DMARCを行う側が参照して、メールの取り扱いを決めたり、レポートを送信したりするのに使う。
DMARCレポートはこのTXT
レコード内で指定したrua
の宛先に届けられるものである。
ruf
で指定したものもあるのだが、今回のツールはrua
によるものだけが対象。
基本的にはDMARCレポートを読んだからといってできることがあるかというとほとんどないのだけど、none
->quarantine
->reject
と厳格にして締め上げていく上では必要になる。
レポートフォーマット
-O
オプションでフォーマットを指定可能で
summary
stream
sourceip
domain
from
json
という6形式をサポートしている。
正直私としてはDMARCレポートから何を見たいかというのは微妙なところだと思っているので、DMARCレポートを真剣に読んでいる人で、こういうふうに見たいんだというのがあればissueを立ててもらえると助かる。