Chienomi

Fiio E5+AKG K321

ハードウェア

FiiO E5はポータブルヘッドフォンアンプ、AKG K321はカナル型インイヤーヘッドフォンだ。

MP870は出力がかなり小さいこと、MP870の付属ヘッドフォンがあまりにも貧弱なことからchoiceした。

E5はバッテリ内臓でインターフェイスは3.5"in/out、パワースイッチ、ボリュームスイッチ、ミニUSBとシンプル。パワー/チャージランプはある。また、ベースブーストスイッチを持つ。かなりコンパクトで、小ささに驚いた。

スイッチはクリック感に乏しい。しかし操作は確実に行える。低音がしっかりと分離された状態で増幅される印象だ。

それほどとても大きくできるわけではないが、MP870の出力不足を補うには十分。味付けがすごく悪いといったこともなく、まぁ低音がはっきりしたねという程度でちゃんと分離された音になる。

一方、K321は2000円程度でうられているAKGのイヤフォン。まず注意して欲しいのが、セミオープンタイプで外に音がかなり聴こえるということだ。電車の中では控えたい。

最初は高音がちゃきちゃきととても痛い、「エイジングが必要な典型的な音」をしている。エイジングを完了すると、値段からイメージするよりもはるかに明瞭かついい音がする。分離はかなり良好。低音がないという人もいるが、ちゃんと耳にいれれば十分すぎるほど音が出る。「ちゃんと耳にいれる」ことが大切だ。

E5+K321はかなり明瞭に強い低音が出るため、ベースブーストの必要性は全く感じない。

E5のほうにもっとマイレージがあれば、とは思うが、私はかなり満足している。これだけで聞くと言うよりも、外に持ち出す環境としては良いバランスかもしれない。インナーイヤーは壊れやすいからだ。