Xリモートログイン
xdmcp
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うちにある練習機は、Pentium M 1.70GHz, 512MB RAM, 40GB SATA1 HDDという非力なラップトップだ。
一方、予備環境は32GB RAMを備えるGodavariマシンなので、明らかにそれを活用するのが正しい。 ただ、デスクスペース的にGodavariマシンの前に座ることができない。
そこで、リモートデスクトップでGodavariマシンを使いたいと考えた。
XDMCP
XDMCPは、昔からある「X serverを使ってリモートデスクトップ」。
ふたつのX serversを接続し、ターゲットのX Clientが描画する領域をXプロトコルで端末へ転送する。XDMサーバーは要求・操作を仲介する。
リモートデスクトップでリモートコンピュータに「ログインしたい」場合は最も簡単な方法として「ログインする画面から画面をとばしてもらえば良い」わけで、それを実現するのがXDMCPだと考えていいだろう。
LightDMでサーバーセットアップ
ものすごく単純な話で、/etc/lightdm/lightdm.conf
を
[XDMCPServer]
enabled=true
port=177
のようにする。
Manjaroは標準(XFceイメージ)ではLightDMを使用する。KDEイメージはKDMなので、あまり安定していないらしい。 LightDMが最善なもよう。
クライアント
XnestかXephyr。
なぜかログインできないというトラブルが多発したが、結局はXFceならログインできた。(最初はログインできなかった)
Xephyrのほうが使いやすい印象だ。なんといってもフルスクリーンが可能(-fullscreen
オプション)。また、VNCと違い、端末側が解像度を指定できるというのもメリット。
$ Xephyr -query 192.168.1.17 -screen 1920x1080 -br -reset -terminate :1 -fullscreen
LightDMセッションにおいてのみ、キーボードがUSになっていた。
遅い
リッチな環境であるVNCやRDPよりもXクライアントひとつ飛ばすだけで重いときいてはいたが、画面全体を飛ばすXDMCPだと、1GbEでも動画再生はきつい。
セキュリティ
覗かれる、という問題は、SSH経由でのXDMCPは無理なようなので、どうしようもない。
その他の選択肢
NX
良好なパフォーマンスを得る方法として、NXが挙げられている。
NXはNoMachineのFreeNXが昔話題になったが、その後の選択肢としてはGoogleのNeatX、あるいはnxagentといったところのようだ。
AURを見ると、nx-allなど、OUT OF DATEフラグが立っているがFreeNXもあるようだ。
x2go
x2goは最近話題のようだが、XとSSHということなのだろうか。
VPS相手にできるようだから、パフォーマンスは良いのかもしれない。
Waylandの場合
Waylandはこうした機能がなく、リモートレンダリングサーバーがあれば良いとしているらしい。
X.OrgをWayland上で動かせば実現するけれども、新しく作りなよ、ということらしい。
Waylandは今どうなっているのだろう。