ManjaroでCinnamonが破損 + Plasmaのセットアップ
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Cinnamonが起動しない
Manjaro 2015-10-19 Stableを適用後の2015-10-22に、Cinnamonが起動しない、というトラブルに見舞われた。 正確には起動はしているように見えるのだが、表示されない。マウスカーソルがウィンドウ位置に合わせて変わるものの、一切の表示がない。
別ユーザーでも生じるため、自力で解明できず、結局Manjaro Forumに助けを乞うこととなった。
crazyg4merzさんにお答えいただき解決した。
2015-10-21に追加でアップデートされたcoglパッケージ(cogl-1.22.0-1.1-x86_64)がダメであったらしい。 これがDEを破壊する毒入りパッケージであったということだ。
sudo pacman -U /var/cache/pacman/pkg/cogl-1.22.0-1-x86_64.pkg.tar.xz
で解決した。
Plasma Workspace
Cinnamonが起動しない間、Plasma 5を使っていた。
ManjaroにPlasma 5がきたばかりの頃は、Plasma Workspaceコンポーネンツ自体のエラーが非常に多く、使い物にならなかった。
そこからすればだいぶ安定したとは思うが、まだkAlarmなど勝手に落ちるプログラムは多い。 また、kcmの内容をみても、まだまだKDE4の品質には追い付いていない、という印象だ。
とはいえ、追加された機能もあり、「完全に機能すれば」かなり素晴らしいDEであるとは思う。 UI自体はPlasma 5よりものしぃKDE 4のほうが好きだし、KDE 3はもっと好きだが。
Plasma 5で追加された機能のうち、私にとって重要だったのは、QuicktileにTopとBottomが追加されたことだ。 これまでは四隅と左右の6方向だったが、ようやくCinnamon同様に8方向に対するタイリングが可能になった。
このほか、強化された点を含め、Plasma 5の魅力が
- 通知が制限された多段で表示される。Cinnamonは通知がひとつずつなので通知に領域を占領されてしまうし、XFceは大量に表示されてしまいデスクトップがうめつくされてしまう。
- 8方向にタイルできる
- KDE関連のアプケーションを含めて統合的にショートカットを設定できる
- リマインダ機能がある
- KDEに統合されているアプリケーションは非常に便利に使うことができる。
- 通知領域への表示・非表示が任意に設定できる
- DPI設定を忠実に反映してくれる(UIも含めて)
- タスクスイッチャに使いやすいBreezeがある
Cinnamonのほうがいいのが
- 通知の非表示が可能
- PulseAudioアプレットの機能が貧弱
- systrayでなくsniによる実装で、systrayに入ってくれなかったりする
- WINEの文字表示が汚い
- 全体にフォントレンダリングがCinnamonのほうが綺麗
SylpheedとTomboyを使っているが。KMailとKOrganizerを使っていたらもっと便利だろうと思う。
Systray問題
xembed-sni-proxy
をインストールし、起動すれば解決するといえばするが、アイコンが表示されない。
私はTrayerを使い
trayer --edge bottom --align right --widthtype request
のようにしている。右下にしているのは、デュアルディスプレイだから。 ちなみに、Trayerは領域を確保せず、stalonetrayは確保する。 最大化した時にかぶるかどうかが違う。
タスクマネージャを外してtintを使う、というのも方法かもしれない。
WINEにおけるLINEのフォントの問題
XFceでもPlasmaでもWINEのLINEの文字は汚い、というかCinnamon/GNOMEだけが綺麗に表示できる。
XFce, PlasmaはWindowsっぽいレンダリング(むしろビットマップっぽい)、CinnamonとGnomeは通常通りInfinarityのそれだ。
しかも、PlasmaやXFceにおいては、フォント幅が適切に保たれず、フォントが重なって欠けて見えるため可読性が非常に低い。
これについては、regedit.exe
でHKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
以下
FontSmoothing REG_SZ 2
FontSmoothingGamma REG_DWORD 0x000003e8(1000)
FontSmoothingOrientation REG_DWORD 0x00000001(1)
FontSmoothingType REG_DWORD 0x00000002(2)
のように設定。これで幅は確保される。
だが、アンチエイリアスは効かないので、HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\X11 Driver\ClientSideWithRender
という値を作る。これできくようになる。
ただ、英字フォントについてはAAが効かないので違和感は結構ある。 これは、regeditの表示など、LINE以外のいくつかにも有効に働き、そこでは英字に対してもきいている。 しかし、Freetypeのものと比べると随分汚い。
色々ためしてみたのだが、うまく行かなかった。