EasyCap(USBコンポジットビデオキャプチャ)をLinuxで使いたい
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安価なUSBキャプチャデバイス、EasyCapを購入した。コンポジットとSビデオを備える。目的はVHSのデジタル記録だ。だが、これが茨の道となった。
Linuxで動作するかは確認しなかった。最悪、Windowsでキャプチャすればいいという考え方からだ。動作自体は以外と簡単で、V4L2ドライバで動くらしい。
ffmpeg -f alsa -i pulse -f v4l2 -s 1280x640 -i /dev/video1 -f mpeg - | vlc -
これで一応は表示できる(USBカメラがあるため、video1となっている。音声はPulseAudioを使用。同様に例えば
ffmpeg -f v4l2 -framerate 25 -video_size 640x360 -i /dev/video1 out.mkv
のように録画することもできる。
H.265で高品質圧縮を狙ったが、
ffmpeg -f alsa -i pulse -f v4l2 -s 640x480 -i /dev/video1 -vcodec hevc -b:v 256k -aspect 640:480 ~/tmp/test.mkv
音は記録できるが、映像はコマ落ち、変色、コマが混ざるなど見られたものではない。
Linuxでのさらなる方法として、VLCを使うという方法がある。ビデオデバイスは「キャプチャーデバイスを開く」で簡単にできるものの、オーディオデバイスはどうすればいいのか悩んでしまった。PulseAudio経由で取得したい場合、pacmd list-sources
にあるName
項目を見て、pulse://Name
とすれば取得できる。
これはレイテンシもわずかで非常に快適な視聴が可能。しかし、変換/保存
から保存しようとすると、コマ落ちなどが激しい。
他に様々なアプリを試したが、満足な品質にはならなかった。
そこで、ラップトップのWindowsでトライ。純正ソフトであるHoneSteach TVRを使う。だが、まず録画設定に適切なものがない。MPEG-1、MPEG-2とも320x240しかないのだ。DVDを選択することで720x480が選択可能。これで正常に録画できるが、プレビューでは問題のないものの、録画するとかなりコマ落ちが発生する。これはVLCと同様と言ってもいいが、VLCの場合のほうが常にスムーズに録画できないため、こちらのほうがマシだとも言える。
恐らく本当に重要なビデオは2回録画したほうがいいだろう。結構な頻度で発生するため、編集前提にしたほうが良いと思う。
仕方がないのでデスクトップでトライしようとした。DTM用なので余計なソフトウェア(特にデバイスドライバ)は入れたくないのだが、仕方がない…と考えたのだが、Autorunからインストールしようとするとフリーズした挙句、Version mismatchと言われて終了してしまう。ディスクから直接にインストーラを起動すればインストールできるが、起動すると(こちらではMPEG-2で720x480が選べる)、録画を開始した途端に「ディスク容量不足です」と表示され録画が止まってしまう。他に適当な、動作するキャプチャソフトはみつけられなかった。
フラストレーションのたまる結果だ。Lowlatency Kernelならできるといったことがあるのだろうか。