AMDがGPUソフトウェアをオープン化、Linuxに注力
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PCwatchの記事にもなっているが、AMDはRadeon SoftwareのOSS化をはかるようだ。
AMDとnVidia、どちらが優位にあるのか、ということはよく知らない。 GPGPUやPCゲームにおいてはnVidiaが圧倒的第一人者であるように見える。しかし、PlayStation4, Xbox360, Xbox One, Wii Uとコンシュマーゲーム機などではAMDの独占状態だ。
しかし、印象としては、Intelに対するAMD、nVidiaに対するAMDと、巨人に立ち向かうイメージが私の中にはある。
私はAMDが好きだ。AMDとATIは別に考えろという人もいるかもしれないが、AMDが好きだ。できることならばAMDで通したい、と思ってきた。 だが、現実はそうはいかない。 一見すると、コア数が多く高回転なAMDのCPUは、Linux、あるいはUnixで非常に有利に見える。forkモデルによって非常に多くのプロセスを回すためだ。 にもかかわらず、スループットの低さを感じるようなUXの悪さがついてまわる。
グラフィックスのほうはもっと深刻だ。描画のバグが多く、VDPAUはまともに動作しない。ビデオ再生の支援すらできず、セカンダリディスプレイではマウスカーソルが歪む。Skypeではビデオが変色してしまう。
結果的には、AMD環境はWidnowsではあれば、Intel+nVidiaに遜色ない結果を残せる構成であっても、Linux環境ではUXが著しく悪い。 話にはLinuxを向いているようなのに実際は違う、というのは非常に残念な思いだった。
そこに飛び込んできたのがこのニュースだ。
AMDがLinuxを軽視しているためにドライバが不出来でうまく動作しないわけではなく、Linuxに活路を見出してくれたということがとても嬉しい。
記事によればGPUコンピューティングのためのもので、ビデオ改善のためではないようだが、これからの動向が楽しみだ。