Chienomi

OPPO R17 Pro

ハードウェア

まえがき

Zenfone 4 Selfie Proを割ってしまった。 比較的落としたりしても大丈夫な端末だったが、ポケットから落ちて石畳に画面からまっすぐ落ち、広範囲に渡って割れた。

画面が割れた以外の支障がなかったため、全然使っていないという事情もありそのままにしていた。 だが、ビックカメラの格安スマホ安心保証の期間ギリギリであったため、交換と相成った。

内容を見る限りでは「原則修理、修理代が8割を越えたら同一端末と交換」と読めるのだが、実際は交換を前提に運用されているようで、 交換端末について聞かれたし、つまりは同一端末以外へも変更できる、ということだった。

方式としては交換端末から元端末購入時の金額を引く。その上で交換料金を乗せる、という形だった。 元端末より安いものであれば交換料金の5000円だけで済み、そうでない場合は差額を加えることになる。

もちろん、Zenfone 4 Selfie Proは購入時より価格が下がっているし、非常に気に入っていた端末なので交換も候補だったのだが、 その直前に端末を触ってR17 Proに惚れ込んでいたため、R17 Proへの交換とした。 税込価格が8万円近い、ハイエンド帯に入りそうな端末である。プロセッサ的にはSD710となっていて、一応ミドルレンジなのだが、ミドルレンジとしてはかなり高価な端末だ。

ちなみに、基本的な評価としてはSD710は全世代のフラッグシップSoCのSD835と同等、ただしグラフィック性能はだいぶ劣る、ということである。

概要

基本的には使い勝手の悪い最新スタイルの端末だと言っていい。 ディスプレイは6.4インチの有機ELで19:9の2430x1080と、5.88インチからさらに縦長にしたタイプ。 小さなノッチつきだ。

USB Type-Cを持ち、イヤホンジャックはない。 また、DSDSだが、SDカードには対応しない。

このあたりは致命的に使いにくいポイントだ。

一方、SoCこそSD710とミドルレンジに留まるが、カメラはアウトカメラがデュアルで12M+20M、インカメラは25Mという豪勢さ。 レンズもf1.7/2.4/2.0となかなか明るい。

対応周波数帯も多く、バッテリーは1850mAhのものを2機搭載。重めではあるが、全方位に渡って隙がない。

基本的にハイエンドクラスのスマートフォンはゲームユースを想定したものが多いが、 R17 Proの場合カメラを中心として使い勝手や機能部分は惜しみなくハイエンド並のものを投入する一方、処理性能などは過剰なものを入れないようにした 「非ゲーマー向けの最高のスマホを作りました」みたいな感じである。

なお、OPPOといえば「飛び出すカメラ」で一躍有名になったけれど、R17 Proは普通にノッチ。

中国端末では一般的な「AndroidベースのカスタマイズOS」であるColorOSを採用。 なんだか不安を覚えてしまうが、実はこれが「Androidであからさまに欠如している部分」を補うのに非常に有効に働いていて、購入後にOPPOに惚れ込んでしまうポイントになった。

惚れ込んだポイント

驚愕したのがカメラである。

私はYouTubeに動画を上げているが、実はYouTubeの動画撮影はスマホでやっている。 そして、かなり悩まされているのが「ピントが外れる」ことである。 最近のAFは結構賢いと思うのだけど、それでも急に距離が違うものが入ったり、あるいは比較的近いところにあるものが動体だったりするとピントが外れてしまう。 YouTubeの動画は室内撮影なのでより厳しい。埃とかでAFがずれてしまうのだ。

AFが外れたとき、再調整にかかる時間は速いもので2-3秒といったところである。 だが、実際はなかなかピントして欲しいものを掴んでくれないため、延々迷い続けて10秒くらい合ってくれないということも多い。 写真ではフォーカス対象も指定できることからあまり気にならないのだが、動画だと結構痛い。YouTube動画の撮り直しは大変しんどい。

Zenfone 4 Selfie ProもAxon 7も実用的にはなったものの問題を解消するにはほど遠かった。 カメラが良いとされているP20も試したのだが、基本的にはあまり変わらないレベル。フォーカス対象が動いてからもやーっと切り替わる感じで、これはYouTubeでは困るなぁ、という感じだった。

だが、R17 Proは違う。違うというか、もう次元が違う。 ピント合わせに必要な時間は長くて0.3秒といったところ。 遠くを写している状態でカメラの前に手をやると、マクロ撮影になる距離でなければ、もうずっとピントが合っているように感じる。 そこから手を抜くと手を抜いている途中でもう後ろにピントが合っている。 本当に異次元のAFで、これに惚れ込んでほぼこの一点で購入を決めてしまった。

機能別

綺麗だけど埃の激しい画面

画面は非常に綺麗である。貼り付け済み保護フィルムが色々やさしい。

サイズは6.4インチということでなかなか厳しい。 私はポップソケッツを真ん中右よりにつけているけれど、持ち替えないと端っこには微妙に届かない。傘を持ったまま完全に操作できるかというと無理である。 私の手の大きさは男性としては標準的なので、手が大きめの男性ならポップソケッツを使えばいけるだろう。女性にはかなり厳しいと思う。 なお、バンカーリングでは支えるためにスマホのどこかに手を接触させる必要があるから、かなり手の大きい人でも無理だと思う。はしっこにつけて、第一関節がかかるようにするくらいか。 両手持ちの人なら問題はない。一方、スマホをホールドするタイプの人は私の手のサイズだと画面真ん中くらいまでしか届かないということを考慮する必要があるだろう。

注目すべき点として、「オート輝度とブルーライトカットフィルターが実用的」ということが上げられると思う。 オート輝度は自分の顔が影になるなどしてコロコロ輝度が変わってしまってみづらいために、ブルーライトカットは赤みが強くなりすぎるために使い物にならないと感じていた。 だが、R17 Proのオート輝度は適切な値をキープしてくれるし、ブルーライトカットは白は黄色っぽくなるものの他は自然でほとんど気にならない。

ただ、欠点として埃を非常に集めやすい。 物が多く掃除してはいるものの埃が舞っている私の部屋では常にホコリまみれになる。 外ではあまり気にならない。物が少なくて埃を取り切れる家なら問題ないと思う。

Zenfone 4同様にスクリーンオフの状態で時計を表示する機能がある。 デジタルクロックなのでZenfoneよりも実用的。

全画面表示のコントロールとして、ノッチ部分を除外する機能がある。 ノッチを考慮していないアプリでの全画面表示で困らない。

PVCケースはつけたいかも

重量はちょっと重めで、厚みは控えめ。だが、カメラが出っ張っている。 このため、付属のPVCケースが保護に有効で、久しぶりに使っている。

素の状態ではガラスなので滑りにくいが、やっぱり埃を集める。 そして、マット加工されているミストグラデーションは気にならないが、エメラルドグリーンは大変指紋が気になる。

基本的に最大側に振り切れているボリューム

音量も輝度も、最大側が極端に大きい。めちゃくちゃ明るいし、爆音である。

最小値は適切に小さい。だが、値全体としては圧倒的に大きく、「控えめな値」を求めるのであれば下1/4くらいで調整することになる。

認証

指紋認証はスクリーン上にある。 画面OFFでもGを関知し、かつ暗くなければかっこいいアニメーションで指紋認証ポイントを教えてくれる。

指紋認証の精度と速度は普通。Zenfone 4 Selfie Proの認証は絶品だったので、その意味では不満。 また、手が濡れていると全く効かない。

超絶性能のカメラを利用した顔認証は非常に強力らしいのだけど、好みの問題から私は使っていない。

PINは標準で6桁。 わかりにくいが、設定時に「その他の暗号化モード」を選択することで

  • パターンコード
  • 4桁の数字パスワード
  • 4-16桁の数字パスコード
  • 4-16文字の英数字パスコード

から選ぶことができる。

ちなみに、珍しい機能として、メールアドレスを登録しておくとパスコードを紛失した際にレスキューできるらしい。

完璧すぎるカメラ

ちょっとおもしろいポイントとして、センサーが4:3である。 最近のスマホは16:9でしか写真が撮れないのでセンサー自体16:9なんじゃないかと思うのだが、センサーが4:3で4:3の写真が撮れる。 ちなみに、画面比率に合わせたものも選択できるのだが、この場合短辺側がクロップされる。

画角としては4:3なため一般的なスマホと比べて短辺側は広い。一方、長辺側は狭く、現実的な使い勝手としてはちょっとナローな感じがする。 ここはマイナスポイントかもしれない。

前述のようにAFが化け物じみている。 ここまでAFが速いと世界が全く違う。夢のようだ。

写真は文句なしに美しい。 普通の写真で文句つけるのは、カメラにかなり詳しい人でないと難しいと思う。私は、比べればわかるだろうけども、単独で見せられても完璧としかいいようがない。 ちなみに、比べても私がもっているあらゆるカメラより綺麗に映る、としか言えない。

光学手ブレ補正もついていて、シャッターを切るのもとても速い。かなり速く動かしながら撮ってもぶれない。 マニュアル撮影も可能で、ISO感度含めてちゃんと制御できる。シャッタースピードもコントロールできるから流し撮りも可能。 背景ぼかしの可能なポートレートモードもある。

暗いところではシャッターを押した後ホールドするように求められる。 「シャッター音がしてから3秒間」なので、ちょっと間違えやすい。 「夜間」を選択すればウルトラナイトモードとなり、電飾も綺麗に再現できるAI機能つき夜景モードとして撮影できるようだ。

なお、12Mpxのほうが主で20Mpxが補助。切り替えは自動、とのこと。

セルフィに関しては「顔を好みに調整する」というSNOWみたいな機能がある。ただし、あまり極端にはならない。 かなり盛れるけれど、盛り度合いでいえばASUSのほうが上。まぁ、Zenfone 4 Selfie Proはセルフィスペシャルなスマートフォンだし、そこでは負けられないでしょう。

動画はHD/FHD/4kと選択肢が狭く、独立してH.264/H.265を選択できる。 FPSの指定はできない。 スローモーションは90FPSか180FPSだろうか。1/3倍速になる。

動画に関してはちょっと特徴的な部分がある。

まず、光量が十分な環境下では常に超絶AFで無双できる。 だが、暗いととても明るい部分だけが写り、全体的に黒つぶれしてしまっているようにみえる。 しかし、その状態でもAFは常に適切に捉え続け、コントラストとブライトネスを調整すると全く潰れていないのが分かる。 Axon7は全体的に明るいが、コントラストやブライトネスを調整しても見えないものは見えない、全体的に白っぽくなるだけという感じだ。

そのため夜間の動画撮影も調整前提であれば強力なのだが、蛍光灯がとってもちらつく、という問題が発生する。

性能とゲームスペース

基本的にバッテリー持ちはよく、SuperVOOCのチャージの速さもあってバッテリーに関してはかなり強い。 バッテリー持ちの良さの一因として、そもそも性能がかなり抑えめ、ということがあるようだ。

これは、「普通はそんなに性能がいらないはずなので、性能は抑えめにしつつ、ゲームスペースに登録することでフルパワーで動作させることができるようにする」という設計に基づくようだ。 これは非常に合理的かつ実用的。ただ、ウェブレンダリングは重く、プロセッサパワーを非常に必要とする一方、バッテリーへの影響も大きいので、ブラウザをゲームスペースに入れるかは悩ましいところになりそうだ。

RAMは6GBだけど、いつも通りのこととしてRAMが増加しても空き容量はそんなに増えない。実際、初期状態で空きメモリとしては3GBに届かない程度である。

フラッシュメモリは128GBで、ユーザー利用可能なのは108GB。

バッテリー節約機能は「ボタン一発、バックグラウンド通信OFF」とシンプルかつ実用的。 全体的なチューニングとしてもAndroidとはまた違い、より使いやすく、それでいて割と節電も効いている感じだ。 ただ、ベースのAndroid 8.1と同じくDoze下でアプリの通知を落としてしまう。LINEの通知もこない。比較すればやや届きやすい気はする。実際、AndroidではDoze下でDiscordが届かなくなっているけれど、ColorOSは届けてくれる。

執拗なまでのセキュリティ機能

購入してから惚れ込み、「サブもOPPOにしようかな」と思ってしまったのがこの機能だ。

アプリの権限

これ自体は普通なのだけど、Android標準のアプリごとの権限ではなく、「権限からアプリを探す」ということができる。 すごく使いやすい。

フローティングウィンドウのブロック

ポップアップを防げる。思わぬタイミングで広告を挟んでくる鬱陶しいアプリを抑制できる。 これゲームとかによさそう…

個人情報で空を返す

「最高じゃないか!!」と思ったのがこの機能。

「通話履歴」「連絡先」「メッセージ」「イベント情報」について(もしくは私が権限を要求するアプリを入れてないだけのその他について)アプリを指定して保護することができる。 保護されていると、アプリがその情報を要求したときに本当の情報ではなく空の情報を返すという。

つまり、例えばSkypeは連絡先情報を要求するし、これをブロックすることはできない。 かつ、勝手にSkypeと紐づけて使用するし、保存もする (アプリを消しても関連付けられたままになる)。 だが、この機能を使えば、Skypeに対して権限としては許可しつつ、実際の連絡先にはSkypeはアクセスできない状態にすることができる。

紛失端末を探す

捜索機能がGoogleとは別口で使えるようになっている。 ちなみに、デフォルトでオン。

決済アプリの制限

アプリによって勝手に決済されてしまわないようにするもののようだ。 決済するアプリを私は何も入れていないので使っていない。

着信拒否

着信とメッセージをそれぞれ独立して拒否することができ、ブラックリスト/ホワイトリストも利用可能。 拒否した場合は通知にも表示しないという機能もある。

偽基地局のブロック

基地局になりすましたジャックを防ぐものらしい。

アプリの暗号化

「最高じゃないか!!」と思ったの機能その2。

アプリ保護機能だが、OSレベルで動作し、認証しなければアプリは開くこと自体できない。 また、保護されているアプリはアクティビティからも隠される。

さらに、アプリ保護に使うパスコードはロックに使うものとは別に設定できる。すごい。

キッズスペース

アプリの制限、利用時間の制限、課金の制限が可能。 すごい。子供に持たせるならあってもいいかもしれない。

隠しファイル

写真、オーディオ、文書、その他に分類し、通常は見えないようにすることができる。

この機能のメニューからアクセスすることもできるし、標準アプリの「写真」から選択する、ということもできるようだ。 単に見えないだけでなく、認証が必要になる。

その他
  • 安全なパスワード用キーボード
  • セキュリティ機能使用時のスクリーンショットの抑止
  • バックグラウンドで撮影・録音の禁止

の機能がある。ちなみに、LINEのパスワードはパスワードキーボードが出ない。LINEは安全な入力になっていないらしい。

なお、ColorOSの要求する権限(特にホームアプリ関連)がちょっと多い。 この点は結構気になるけれど、OPPOに限ったことではないからあまり選択の余地はない。

プリインストールアプリもがしがし消せるのは嬉しい。

通信関係

アプリごとに「WiFiとモバイルデータ」「WiFiのみ」「ネットワーク禁止」を設定できるのはセキュリティ的にも強い。 また、モバイルデータを細かなポリシーに基づいて抑制する機能もある。

月ごとではなく、1日のデータ使用量に対する警告も可能。

NFCは使えないよ、と公式ページにはあるけど、機能としてはある。

テザリングのパスワードが初期設定は明らかアウトなものになっているので注意が必要。

組み込みでDLNA機能がある。

おやすみモード

手動、またはスケジュールでオンにできる。 Androidにも搭載されている機能だが、ColorOSのものはより細かい。

まず、メッセージあるいは着信を「すべて禁止」「連絡先に登録しているもののみ」「お気に入りの連絡先」のいずれかのものは通すようにできる。 通知の許可/不可ができる。そして同じ番号から3回電話があったら鳴るようにできる。

音関連

外部メモリに対応しておらず、ヘッドフォンもUSBであることから「ない」と考えていたのだが、音質は非常に良くて考え直すほどだ。

付属ヘッドフォンはAppleタイプ。外れやすくて好きではないが、音はかなり良い。

なお、サウンドエンハンス機能としてReal Original Soundが載っているけれども、標準の「音楽」アプリでしか使えないことを含めて微妙。 音楽プレイヤーは普通に使いやすくてよろしい。

ヘッドフォンモニター機能があり、スピーカーとヘッドフォン両方から鳴らすことができる。

収録されている着信音、通知音がAndroidと違う。 Androidよりもセンスがあり、使いやすくてこれもまた良い。

入力関係

入力はGboard。好きなのを入れてもいいと思う。 Gboardを使う場合、英語Qwerty入力ができないため、英語を有効にしておくと言語切り替えで利用できて便利。

プリインストールアプリ

OperaとFacebookとWPS Officeくらいだろうか。目立つのは。あとはAquaMail.

機能としてはコンパスがあるのが珍しい程度。音楽や写真アプリなどはなかなか使いやすい。

ホーム機能

ドロワーのないiPhoneタイプ。 これはさすがにZenfoneに搭載されているZenUIの出来には到底及ばない。

ホーム画面の編集はロングタップではなくピンチイン。

スマートサイドバーという、補助ナビゲーションを表示する機能があるけど、大きい画面で一部分から引き出すものなのでちょっとやりづらい。特にケースに入れてるととてもやりづらい。

通知

ノッチの都合なのか、通知アイコンは出ない。 画面オンにせずにアンロックできる都合から、通知に気付かないことが少なくない。

ColorOS独自な部分として、ネットワーク速度を表示したり、バッテリーアイコンの中にバッテリー残量を表示したりすることができる。

ハードウェアUI

ボタンはオンスクリーンで、ファーウェイやAndroid Oneと違って基本的には表示しっぱなしで、全画面時に消す仕様。

電源ボタンが右、音量ボタンが左で、推し間違えは少なく、固定もしやすいが、片手でスクリーンショットはできない。

指紋認証はオンスクリーン。位置がやや微妙で、普通にポケットに入れようとしたときなどに触ってしまうのが残念な感じ。

スピーカーは下部でモノラル。インターフェイスはUSB-Cのみ。マイクは(多分)上下。

カメラにZenfone 4 Selfie Proのような内側ライトはない。

その他

マルチアプリ機能であるClone Appに対応している。 ただし、LINEで試した限りあまりうまくいかなかった。フローティングウィンドウが延々出たりする。 ただ、ASUSのdual appのように「LINEのトークのバックアップができない」「共有が動作しない」などの不具合があるため、dual appよりは実用的。

ダウンロードの管理ができるのは結構便利。高速ダウンローダがあるとかではなく、ダウンロードしたファイルをマネジメントできる。

「手順」という形でサポートの手引きが見られる。これは超親切で感心した。 AXONにも似たものがあるんだけど、こっちはちょっと使いにくい。

デバイスの電源スケジュールがオン、オフ共に設定できる。 これもなかなか便利。

バリアフリー機能もなかなか魅力的な要素が多い。特に「モノラル出力機能がある」のはとても親切。

テザリングはWi-Fiテザリングのほかにパーソナルホットスポットという機能があるけど、違いがわからない。

アクティビティはロックが可能で、ロックしているものはclean allの対象外になる。 ただし、「最初からロックされるアプリ(LINEなど)がある一方、手動でロックしたアプリは次回起動時にはロックされていない」という仕様でやや微妙。

結び

カメラのAFに惚れ込んで買ったのだけど、使ってみるとColorOSの魅力にやられてしまった感じだった。

特にアプリの暗号化は強力で、重要な情報にアクセスできるのにロックできないアプリに対する保護が実現するのは大変良い。 個人情報を空で返す機能も、「個人情報へのアクセスが嫌」という理由で私は連絡先も使っていないため、この機能があることで実用性は一気に増した。

もちろん、USB-Cしかないこと、SDカードに対応していないことなど不満はあるが、それでも「買ってよかった」と思える逸品だった。 ミドルクラスでもかなり高めの製品だけれど、その価値はあると思う。

また、従来Zenfone 4 Selfie ProとAxon 7で棲み分けが難しかった(カメラ, ディスプレイ, 音楽機能がいずれも甲乙つけがたかった)のだが、今回大きくキャラクターが変わったため棲み分けが簡単になった。 2台持ちする人であれば、AQUOS R2 Compactあたり1と組み合わせると欠点が補えて良いと思う。 1台持ちの人であればちょっと癖が強くて苦労するかもしれない。R17 Proに合わせた運用をすればいいだけだが、2台持ちすればR17 Proの不得手な部分を補えるので運用が楽になる、というのは覚えておくといいだろう。


  1. コンパクトで軽量、ゲームに適したSDM845、SDXC対応、防水防塵、広角レンズ、3.5mm端子とR17 Proにはない機能が揃っている。↩︎