Chienomi

気になる「変換時の拗音/濁音補正」

情報技術

気になる

最近、入力時にすごく気になっていることがある。

それは、「変換候補が拗音、濁音、半濁音を無視する」ということである。

依然は予測変換だけだったのだが、現在は少なくともATOK for Android, Google日本語入力(Android), MS-IMEはそのように動作する。

間違っている

だが、それは「日本語についてまじめに向き合ったことがあるか?」と思う。

まず、濁音についてだ。 言うまでもなく、フリック入力、かな入力に関しては濁音は「追加の操作をすることで濁音にする」のである。 ATOK for Androidのフラワータッチも同様である。 ローマ字入力においては濁音は全く違う入力になる。

だから、濁音を清音に修正するのは「ユーザー操作を無視している」わけで、明らかに間違っている。

拗音に関してはもう少し複雑だ。 フリック入力、フラワータッチに関しては追加の操作が必要、かな入力はShiftの併用が必要で、やはり補正するべきではない。 ところが、ローマ字入力に関してはtypoによって拗音が発生するケースがある。 例えば「siyo」は「しよ」だが、iを打ちそこねて「syo」になると「しょ」である。

だが、ローマ字入力以外ではそのような補正は抑制すべきだし、少なくとも等価に扱うべきではない。 ところが、実際には「拗音や濁音のある、打ったままの内容をずっと後に回し、清音のものを先頭に並べる」ということをしてしまう。

おかげで、最近変換がとても辛い。 ちょっと前はMS-IMEの変換効率が最も良い、なんて時期もあったのだが、現在はWidnowsでの変換は極めて苦痛だ。

なぜそんなことが起きるのか

戦犯はGoogleとMicrosoftである。

どっちが先かはわからないのだが、検索エンジンにおいて拗音や濁音を「typoの一種」とみなすようになったのだ。 以前は収集時だけだったが、現在は検索ワードでも無視して検索する。

GoogleとBingどちらが先にはじめたのかはわからないが、とにかくそれ以降は右へならえで当たり前にDWIMの一種としてdowncasingと同レベルに清音統一化をしてしまっている。

言語を大事にしない者はタンスの角に小指をぶつける呪いにかかってしまえ!