Chienomi

HTML5でリンクタイプが変わっていた

情報技術

正直SEO屋が好みそうな話題は触れたくないのだが。

link, area, a 要素の rel 属性で使用できるアドレスと文書の関係を示すリンクタイプ。

MDNを見ると色々書いてあるけど、あれ、glossaryとかcopyrightとかなかったっけ…

と思ってみると、HTML5HTML4で全然違う。appendexとかsubsectionとかもなくなっている。

copyrightlicenseに置き換わった模様。

ブラウザ側で実装されるべき機能が実装されずにいたためか、検索エンジン向けの情報になってしまっていて、ユーザーナビゲーション補助に使えるものがごっそり削除されている。

HTML4のリンクタイプをみんな知っているのかは分からないけれど、分かっているという前提でHTML5から重要そうなのをピックアップしてみよう。

stylesheet

おなじみのstylesheet。 これしか使わない人が圧倒的多数かもしれない。実はaareaにも使える。

next / prev

連続する文書の関係を示すもの。Netscape 6以降はナビゲーションで操作できたけれど、今はそんな効果はなくどちらかといえば検索エンジン向け。

比較的実用的で、モバイル版のOperaはこれをヒントに連続ページとして表示するようにしているっぽい。

index, last, firstは削除予定らしい…困った話だ。使われないからか。

noopener

Window.openerによる元文書へのアクセスを禁じる。

怪しい広告とかの挙動を抑制できるけれど、実際にそのような広告にリンクしている場合にわざわざ書くだろうか?

nofollow

これはリンクを否定的に表現するもの、らしい。外部サイトを示すexternalとの違いがよくわからない。

大きなポイントは、nofollowとついている場合、検索エンジンに対して「被リンクとしてカウントするな」と伝えるものらしい。 言及はしているけれども否定的に言及しているもののランク上げを手伝わないため、あるいは自作自演の被リンク(いわゆるBad SEO)とみなされないため、というものだと思われる。

そうなると意味的ではなくあくまでSEO要素ということになるけれど、それで良いのか。 というか、そもそもHTMLに文書の意味と関係ないSEO要素を盛り込むのは好ましくないのではないのか。