Chienomi

OPPO Find X2 Pro

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R17 Proの話

R17のレビューはこちらにある

また、アップデートで追加されたAR測定についてはこちら

私はレビューは比較的早い段階で書くため、後から不具合が出たり、問題点に気づいて印象を下げることが多いが、R17 Proは今に至っても評価は下がるどころかむしろ高止まりしているという珍しいものである。

購入の話

Find X2 Proはau専売端末であるが、現在はキャリア端末も単独購入が可能だ。

auの場合、SIMロック解除は直営店で行う必要があり、私は横浜駅ジョイナス内にあるau YOKOHAMAで購入した。

なお、予約するときには回線ありきになっているため予約できなかったのだが、「新規契約」として予約することが可能だそうだ。

機能面

R17 Proと比べると

  • リアルタイムのネットワーク速度表示
  • 個人情報保護
  • スマートアシストのオフ
  • 偽装基地局のブロック

といった設定項目がなくなり、また「AR測定」(com.coloros.aruler)もなくなっている。

個人的には「個人情報保護」がなくなったのが非常に痛くて、これは「アプリに対して連絡先、カレンダーなどの情報を空で返す」というものなのだが、私としてはOPPOを使う大きな理由になっていたものなのでツライものがある。

性能面

プロセッサとメモリ

今までフラッグシップモデルはAxon7(SD835), R2 Compact(SD845)と使ってきたが、SD855をスキップしたという点を鑑みても相当性能は上がっている。 とにかくあらゆる反応が速く、操作も快適。

私がベンチマークにしているソフトウェアが「ときめきアイドル」である。 これはKONAMIがリリースする音ゲーなのだが、異様なほど重くて、静止画モードですら「どれだけ良い成績が出るかはどこでフリーズするかにかかっている」というレベルなのだ。

だが、Find X2 Proはバランスモードで、しかも3Dで、音ゲーパートでフリーズすることがない。 ただし、コミュに関してはコンテストモードであっても相変わらずかくつく。

RAMは12GBであり、もはやその意味を全く感じないレベルである。 Android端末は「RAMが増えれば増えただけ消費量も増える」みたいな感じで合ったが、R17の6GBだって有り余っていたので、12GBになったから何か嬉しいかと言われると「別に」である。 Androidでメモリを多く必要とする作業があるのだろうか?

ストレージ

一方、ストレージが512GBに拡大されたのは非常に大きい。 R17ともどもSDカードには対応しないため、4k60FPSで動画が撮れるこの端末にとってストレージ容量は極めて重要な要素だ。

128GBは明らかに4k動画を撮影する端末としては物足りないものであった。 だが、512GBものストレージになると、動画や音楽データを多少入れておいても邪魔にはならない容量である。 もちろん、写真をスマートフォンにためていくタイプの人にとっても便利だろう。それはバックアップが大変だが。

サウンド

サウンド面は非常に大きく変わった。 スピーカー出力では音量が小さければあまり印象は変わらないが、音量をあげていくと筐体がかなり震え、ステレオスピーカーで結構しっかりした音を出す。 また、R17は付属イヤフォンがiPhoneタイプで、非常につけづらく音も良くなかったが、Find X2 Proはカナルタイプで、見た目に高級感があるものに変わった。サウンドは中国らしい低音ゴリゴリタイプで、なかなか良いサウンドである。 Axon7みたいにめちゃくちゃ良いわけではないが、スマートフォンとしては音は全体的に良いほうと言える。

カメラ

カメラに関しては、下位モデルのFind X2 Neoが4眼であるのに対し、Find X2/Find X2 Proは3眼である。大きな違いとして光学ズームつきのレンズが採用されている。 カメラは

  • IMX689 1/1.4” f/1.7 48Mpx (All Pixel Omni-Directional PDAF, 12bit, 光学式手ブレ補正, 超広角)
  • IMX586 1/2” f/2.2 48Mpx (120°広角, マクロレンズ)
  • 13Mpx f/3.0 (10倍ズーム, 光学式手ブレ補正)

という構成である。 48Mpxとか……と思ったら、スマホカメラ界では今やそれ以上のものが結構いるらしい。

アスペクト比は4:3がフルサイズで、1:1, 16:9, スクリーンサイズの4つ。

切り替えは割とわかりやすい。 通常、IMX689のもので、ズームを広角側にするとIMX586のほうに切り替わり、ズームするとテレスコープ式ズームレンズのカメラに切り替わる。ただし、48MpxスイッチをオンにしているとズームしてもIMX689のままにするようだ。

R17 Proもカメラを前面に出したモデルで、12Mpx(f1.5/f2.4, 1/2.55inch, 光学式手ブレ補正)のメインカメラに20Mpx(f/2.6)サブカメラを組み合わせるものであった。(ちなみに、インカメラは25Mpxで、解像度はこちらが最も高い)

だが、スペックだけ見てもカメラに関しては大幅に違う。もちろん、R17 Proはフラッグシップモデルではない(当時はFind Xがあった)のだが、R17 Proもミドルレンジモデルとしては相当上位に置かれたモデルであり、その分カメラも気合が入っていたのだが、さすがにこれは異次元で比べようがない。

R17 Proの素晴らしいオートフォーカス速度は、向けた瞬間にピントが合うというものであったが、Find X2 Proに至ってはもはや「常にピントが合っている」というレベルである。 写真は非常に美しく、究極にアートのレベルの写真になる。もはや普通の人が求める写真のレベルを完全に超えている。

また、R17 Proは動画はFHD 60fpsか4k 30fpsだったが、Find X2 Proは4k 60fpsに対応している。コーデックは変わらずH.264またはH.265で選択可能。速度と品質優先でかなり低圧縮になるので、ファイルサイズが大きく、再圧縮を想定したほうが良い。 たくさん撮る人であればffmpegを使うスクリプトを書いておく必要があるだろう。

カメラは最高のレベルにあると言って良い。

性能上の不具合

非常に高い性能を持っているが、触った限りにおいてはDMMのゲームが総じて動作が遅い傾向があるようだった。

ゲームスペースで起動するとCPU, GPUともにかなり余裕があるものの、FPSはそれほど出ておらず30FPS前後ということが多く、特に「あいりすミスティリア」においては30FPS出ているとはとても思えないほどの低速さでかっくかくであった。

SD845を採用するR2 Compactが極めて高速だった(進行を認識できるかどうかというレベルで高速だった)ことからすると意外な結果であり、SD825を採用するAxon7よりも遅い。

ちなみに、SD710を採用するR17 ProもDMMのゲームは非常に遅い。

使い勝手

プロテクション

R17 Proと比べると防水機能が入ったのが非常に大きい。 R2 Compactは防水を謳いながら(しかも「お風呂で使える」と言いながら)水をかぶると壊れてしまうというひどいものであったが、こちらはそんなことはなく正常に防水機能を果たす。

ただし、 石鹸は避けたほうが良い。 スクリーンプロテクターをつけた状態でハンドソープで軽く洗ってみたが、スクリーンにダメージがあった。 肉眼で認識できるダメージではないが、偏光グラスをつけた場合ところどころムラがあるのが認識できる。

形状、重さ

全体的に丸みを帯びており、かなり持ちやすい。 カバーをつけない場合、ヴィーガンレザーモデルよりもセラミックモデルのほうが滑りづらく持ちやすい。しかし、重量的には結構な差が有り、やや厚みがあるとはいえカバーをつけた場合は軽量なヴィーガンレザーモデルに分があるだろう。

R17 Proをケース+ポップグリップで普段持っている感覚で言うと、ヴィーガンレザーモデルは軽く、セラミックモデルは重い。セラミックモデルにカバーまでつけると、K4000を思い出す重量感がある。

ディスプレイはR17 Proと比べ縦方向に長くなった。 結果として、私ではどの位置にポップグリップを装着したとしても端までは届かなくなり、両手オペレーション、もしくは指の持ち替えが必要となった。 このあたりから使い勝手はR17のほうが良い。 特に通知センターを開くのが難しいので、「待受画面&ロック画面マガジン」で「ホーム画面でスワイプダウン」を通知センターを開く設定にしておいたほうがよさそうだ。

ジェスチャーナビゲーションを使っている場合、ラウンドしているあたりからエッジ判定になる。R17よりもやりやすいとは言えるものの、むしろ誤操作のほうが気になる。

背面はかなりカメラが出っ張る形状で、ケースもそれに合わせたカメラまわりが厚くなった形になっている。R17よりも持ちやすいが、置いたときの安定感はさらに下がった。置いてやるタイプの音ゲーには全く向かない。何か対策が必要だろう。

バッテリーとマイレージ

バッテリーに関しては感覚的にはR17 Proと同程度だ。

バッテリー容量は少し増えたはずだが、R17 Proのアダプターでも50Wの充電が可能、専用アダプター公称65Wだが57Wしか出ないことも関係して、充電時間もあまり変わらず、ゲームの連続稼働で10時間程度というランニングタイムも変わらないことから印象は同じような感じ。

猛烈な充電速度のため、充電を忘れていても出かけ前に準備中に挿しておけばなんとかなるというレベルの運用を可能にしており、非常に使いやすい。

バッテリー増加があるとはいえ、SD865を採用するためマイレージは低下していそうに思えるが、むしろやや良い。 パワーセーブ能力も上がっているようだ。

認証

顔認証・指紋認証ともに R17 Proに劣る。

なお、OPPOユーザーでもReno AなどColorOS6の端末が多いと思うが、ColorOS7は指紋認証に関しては改善されている一方、顔認証はマスク装着時に認証されづらくなっている。また、非OPPOユーザーに向けて言うと、OPPOのオンスクリーン指紋認証は明るさに非常に左右され、またディスプレイの汚れなどでも認識されなくなることもあり、かなり使いにくい。 一方、顔認証に関してはマスクをしていても、目を閉じていても認証できるもの(目を閉じているときは認証しないようにもできる)で、非常に良い。なお、2D認証である。Reno系上位モデルは3D認証らしい。

大変だった充電ケーブル問題

この件については、どうであったということを簡単にまとめるのが難しいため、出来事をそのまま書こう。

付属のUSBケーブルが不良であり、充電はできるがSUPERVOOCが有効にならない、またPCに接続してもエラーになるというものであった。

たかがUSBケーブルと思うかもしれないが、この話はそう簡単でもない。 65Wもの急速充電を可能にするOPPOの充電機能はSUPERVOOCという独自のものであり、形状こそUSBではあるがUSBの規格になく、ケーブルも専用のものを使用する必要がある。 そして、そのケーブルは1本3000円ほどするのだ。

私はまずauのサポートに電話をかけた。 非常に態度の悪いオペレーターが非常に曖昧な案内を続け、結局、電話番号を契約していないのであればサポートはできないので販売したau YOKOHAMAに問い合わせるようにとのことであった。 ここで、私は店舗に出向く必要があるのかを訊ねたが、電話受付もしているので電話してもらえれば良いとの回答をもらった。

だが、au YOKOHAMAは電話番号が非公開であり、電話することはできなかった。

au YOKOHAMAまで行く時間はそうそう取れないので、とりあえずOPPOに問い合わせをした。 OPPOの場合、受け付けはメールになる。

だが、OPPOから応答がないため、地元のauショップに問い合わせをした。 来店予約をしたのだが、実際に訪れる前に電話がかかってきて、方方問い合わせたがauとして対応できる窓口がないのでメーカーに問い合わせて欲しいという回答があった。

しかしOPPOから回答がないので、仕方なしその情報のアップデートを含めてOPPOに再度メールした。

そして、問い合わせから1ヶ月ほど経った頃、「一通目のメールに対して」OPPOから回答がきた。 内容としては、Find X2 Proはauの専売品のため、ケーブルに不良がある場合auの点検受け付けとなるので、再度auに問い合わせて欲しい、とのことである。

そこで再度地元のauショップに予約していった。

そこでの内容を要約すると次の通りである

  • 付属ケーブルの問題であることを理解している
  • 本部の回答は、「ケーブルは試供品なのでできる対応はない」であった
  • 散々本部と戦ったのだけれど、どうすることもできなかった
  • とても申し訳なく思っている
  • 2時間ほど前に本部から回答がきたのだけれど、もうこれはぶん殴らないと気がすまないレベルだろうからそのままご来店いただくこととした
  • auを嫌いになって他社に行ってしまっても仕方のない話だと思うけれど、また利用してもらえるならぜひよろしくお願いします

で、OPPOのサポートに部品購入したい旨連絡した。 これが現在のステートで、OPPOサポートからの回答はきていない。

なお、「ケーブルが試供品」というのは認識していた。説明書きにいくつかのパーツが「試供品」と書かれているのだ。 このとき、私は「え、付属品が試供品ってのはなんか変じゃない? 特にケーブルは高価な専用品だし……」と思ったのだが、まさか自分が踏むことになろうとは。さすが私。

ショップの対応は2度とも誠実なものであったことを付け加えておく。

もっと大変だったスクリーンプロテクター

私はスクリーンプロテクターとしてAmazonでガラスを8種類購入し、その後ヨドバシでラスタバナナのフィルムも購入した。

こんなにも購入したのはまるで使い物にならなかったからだ。

まともにスクリーンが反応しなくなる、すぐ剥がれる、軽く叩いたら粉々に砕ける、油分が染み出してにじにじになる、など「1日ともたない」のがほとんど。最ももったQULLOO製のものでも1週間ほどしかもたなかった。 ラスタバナナのフィルムも、非常に貼りづらい上に、傷がつきやすく、ボコボコに凹んでしまい見るに耐えないし、そもそもまだら虹状になったしまうためスクリーンが非常に汚い。

ラウンドした形状のため、保護が非常に難しく、なおかつ平面部だけを保護するとスクリーンエッジからの操作ができない。 (R17 Proに関しては平面部だけを保護しても操作できるようになっている)

スクリーンプロテクターに1万円以上を費やして、いずれもまともに使い物にならなかったので非常に辛かった。

なお端末ケースはAmazonで売っているものが結構イケてた。

総評

R17 ProとFind X2 Proを並べてみれば、Find X2 Proがより新しい世代であることは明らかであり、R17 Proが16:9の、大きなベゼルをもつスマートフォンと並べたときに従来のスマートフォンが古臭く見えるのと同じように、R17 Proが古臭く見えるほどだ。

性能面、特にカメラに関しては大幅な違いがあり、これまたR17 Proが古臭く見える一因となっている。 R17 Proは手持ちの製品と較べて、コンデジよりは明らかに良い性能を持っていたが、さすがに一眼レフと比べると厳しい面もあった。 しかし、もはや手持ちの一眼レフよりも画質がよく、強力な3つのレンズの効果でわざわざカメラを用意するまでもなく、幅広いニーズに対応する。特に広角レンズを採用していることは非常に使い勝手に貢献しており、現状スマートフォンの最も大きな用途が「カメラ」である私にとっては素晴らしい進化を遂げたといって過言ではない。

処理性能も、SD710はややもっさり感があるもので、SD845の性能には特に不満がなかったため比較が難しいが、非常に高い処理性能を持っていることは確かだ。 ただ、それでDMMのゲームのプレイに支障が出たのは思わぬことであり、非常に残念な点であった。

ラウンドした液晶はスタイリッシュであり、より大きなディスプレイスペースを確保しているのは事実だが、望ましいものであるとは思えなかった。 ゲームなどではUIがラウンド部分にいってしまい操作しづらいことが多いし、動画を見るときも端のほうが丸まってしまうのはあまり快適とは言い難い。とくにアート性の高い、ディティールまで鑑賞するような作品ではいまいちだと感じる。

サイズがより大きくなったこと自体、「良いこと」とは言い難いように感じる。 確かによりモダンではあるのだが、ほとんどの場合ここまでの長さは必要でない。最も大きな点としては、映像ソースがR17 Proでもほとんどの場合長辺のほうが余るものであり、ウェブブラウザやメールクライアントのようなアプリでなければ使いどころがない。

ところが、ウェブブラウザは既にR17 Proで十分な表示領域を得ており、むしろFind X2 Proでは広すぎて見づらい。LINEは依然として上下に大きくスペースを取るためメリットを感じないでもないが、R17 Proで不十分なわけでもない。 結局、扱いにくくなった、ラウンドによって視覚が損なわれたというデメリットが強く出てしまい歓迎せざる感じである。

ただ、Find X2 Proの難点はラウンドしたガラス、サイズ、重量に集約される。 それ以外に関しては全てにおいてR17 Proを凌駕し、実際この2機をもっていて(利用しているアカウントの違いもあるが)Find X2 Proが全てをまかなうのでR17 Proの出番がなくなったのが実際のところである。

もちろん、もともと8万円ほどするR17 Proはともかくとしても、それに近い構成のReno Aは3万円ほどの端末である、というのはあるが、それだけのハードウェアを採用するものであるし、その面で不満があるはずがない。

また、そもそもFindシリーズはOPPOとしては少し特殊なラインの端末である。 日本ではFindというと「OPPOのフラッグシップモデル」というイメージが強いかもしれないが、実はFind X2シリーズにはRシリーズ同様にNeo/STD/Proという3つのモデルが存在し、Neoに関してはReno3 5Gのリネームモデルとなっている。

初代Findはポップアップフロントカメラで話題を集めたが、それも含めてFindというのは先進的、というか実験的な面がある。 一方、Reno Ace2に関してはのような6.5インチクラスの端末は、OPPOには非常に多くて、OPPOがここまで熟成を重ねてきた堅実な形態だと言える。Reno Aceの日本発売が結局なかったし、Reno Ace2も入る見込みはなさそうだが、現実的に使いやすいのはそちらで、そもそもFindはややトリッキーな、よりインパクトの強い方向の端末だと言うことができる。

結果若干使いにくいのだ。 もちろん、ラウンドした液晶にはメリットもある。ベゼルが正面から見えないので、景色の中に映像があるような不思議な状態になり、動画再生時に没入感が非常に高い。

厚みもあり、大きさもあるFind X2 Proの扱いにくさを、少し前からスマホが好きだった人に伝えるならば、まだ5インチが主流で上位モデルが5.5インチになり始めた頃に登場した「6インチファブレット」(例えばXperia T2やXperia Z ultraみたいな)のような御しにくさと言えば伝わるのではないだろうか。 動画を見たりするのには良いかもしれないが、普段遣いには持て余す感じだ。

また、R17 Proは非常に手馴染みがよく、持っていて安心感がある。 そして私が重視していたセキュリティ機能が一部外されたこともあって、使い勝手ならR17 Proのほうが良いし、Find X2 Proの超高性能を欲しているのでなければ、私はReno3 Aを強く推す。 とはいえ、この記事を見ている以上は超高性能5G端末を求めている可能性が高いだろう。 単に5GならReno3 5Gのほうが良いと思うが、SD865クラスの端末を求めているのなら、他の端末よりOPPOが良いだろうというのは断言できる。

もっとも、不穏な噂もある。米中通信貿易戦争のことだ。 だが、これは今すぐ判断しなければならないことではないだろう。 私はそれでもOPPOを推すことになると思うが(少なくともGoogleべったりな端末は信頼できないし、使いたいと思う端末もない)、1, 2年使えればまた話も変わってくるだろうから、長期に渡って使い続けたいという話でなければ別に良いように思える。

おすすめ度で言うなら

★★★★☆

だろうか。R17 Proは文句なしに最高の端末であったが、Find X2 Proは性能を極めたかわりに少し使いにくく、使い手を選ぶ端末になっている。 それでもOPPOの良さというものは光るので、他メーカーの端末よりも良い、という見方はできるが、R17シリーズやReno AでOPPOに魅了された人がOPPOのフラッグシップモデルに手を出す、という状況であれば、必ずしも最善であるとは言えないかもしれない。

また、auでの販売について。

国際的には14万円の端末を9万円で販売する、という意味ではau専売も悪くないように見えるが、実際のところauそのもののサービスが劣悪であるため、非常に体験は悪い。やはりいつもどおり普通に売ってくれたらよかったのにと思ってしまう。 しかし、ショップは良かった。丁重に対応してくれた地元ショップはもちろん、直営店のau YOKOHAMAも悪くない。 サポートでは端末単独購入というのが全く伝わらなかったりしたが、ショップでは問題なく通じたし、文句を言われることもなかったので、この端末に限らず普通に購入できると思う。 現状、端末単独購入のハードルが最も高いのはauで、docomoだとだいぶ楽に買えるようだ。