コーディング(プログラミング)向け 欧文モノスペースフォント特集!!
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改定を重ねて大ボリュームになってしまったので独立!
欧文モノスペースフォント + 和文デュアルスペースフォント ってどうなの?
百聞は一見に如かず、とりあえず見てみよう。
結論としては、「違いがある分、コメントや文字リテラルとの区別がつきやすくなって却ってみやすい」というのが私の意見。
レンダリングがよく、ウェブのように複数のフォントを順に指定できるVSCodeでやっている。
Input Mono > モトヤLマルベリ等幅 > MMCedar
![](/wp-content/uploads/2018/06/input-maru.png)
私が普段VSCodeで使っている組み合わせ。
日本語の中に混じっていても読みやすい。割と統一感がある。
Fira Code > Migu 1M
![](/wp-content/uploads/2018/06/firacode-migu-1.png)
Fira Codeもお気に入りのひとつ。
Fira CodeがどちらかというとSerifチックなので、Migu 1Mとはあんまり合っていないかもしれない。 だが、これがコードの中に入ると、どうだ。
![](/wp-content/uploads/2018/06/firacode-migu-2.png)
違和感ないと思う。
Nova Mono > モトヤLマルベリ等幅 > Migu 1M
![](/wp-content/uploads/2018/06/novamono-maru-1.png)
Nova Mono はかなり癖のあるフォントだけれど、意外と日本語とまじってしまうと気にならない。 丸ゴシックのほうがいいというのはあるけど、丸ゴシックならだいたいいい感じだ。
![](/wp-content/uploads/2018/06/novamono-maru-2.png)
半々くらいにまじっているこのコードだとむしろ見やすい。
monofur > VLゴシック
![](/wp-content/uploads/2018/06/monofur-vlgothic-1.png)
形状が独特なだけでなくグリフサイズが異なるmonofur。
違いがくっきりな分、かえって見やすい。
![](/wp-content/uploads/2018/06/monofur-vlgothic-2.png)
agave > Migu 1M
![](/wp-content/uploads/2018/06/agave-migu.png)
私がメールのサマリー部分で使っている組み合わせ(本文はInput Monoの組み合わせ)。
「違うと却って読みやすい」というのが伝わるのではないだろうか。
おすすめの欧文モノスペース(コーディング)フォント
日本語を交ぜ書きするため、一般的には日本で欧文モノスペースフォントが紹介される機会は少ないし、紹介されるとしてもだいたい定番のものになる (Source Code Pro, Anonymous Pro, Menlo, DejaVu Sans, Inconsolata, Droid Sans Mono, Ubuntu Mono あたり)。
そこで今回合成前提に欧文モノスペースフォントを探し回ったので、よさげなのを紹介しよう。
なお、日本語フォントだと
- Migu 1M / VLGothic (アルファベットは同じ)
- Migu 2M
- MigMix
あたりが定番で、コーディングに適した欧文フォントと合成したものとしては
- Osaka等幅 (Monaco)
- Ricty / Myrica / Myricam (Inconsolata)
- Source Han Code JP (Source Code Pro)
- 更紗ゴシック (Iosevka)
- Cica (Ubuntu Mono)
がある。
更紗ゴシックは中国語フォントだが、Jという日本語フォントファミリーを持っているので使いやすい。
monofur
![](/wp-content/uploads/2018/06/monofur.png)
まるっこくて可愛らしいフォントだけど、見やすく疲れにくい実用的なコーディングフォント。 識別性も大変高い。
ややコミックフォントっぽいけれど、実際はコードがびっしりでもかなり見やすい。
mononoki
![](/wp-content/uploads/2018/06/mononoki.png)
デフォルメ強くてシンプル。Ubuntu Monoなんかに近いフォント。
Ubuntu Monoほど文字密度がないので、記述量が多くても黒黒としなくて楽。 Ubuntu Monoほど特殊でもないし、より見やすいと思う。
やや幅なあるボクシーなスペースを持っている。
Agave
![](/wp-content/uploads/2018/06/agave.png)
monofurに近いまるっこい系。 もっとデフォルメが強くて非常に実用的。
似たグリフを持っている文字が全く違う形状になっているので識別は非常にしやすい。 グリフは小さめで、スペースの節約にもなる。
スペースの比率は昔ながらのターミナルフォント的。
印刷するときにも好まれる感じのフォントだと思う。
Monoid
![](/wp-content/uploads/2018/06/monoid.png)
今風ターミナルフォント。
線が少なくシンプルだけど先別しやすい。
そして、めちゃめちゃキレイ。Retinaというスタイルがあるくらいだから自信あるんだろう。 すっきり見やすい。
フォントは縦長でグリフが大きめ。 ->
,
>=
, !=
, */
といった文字列が特殊な表示になる。
私のmonospaceはMonoid+Migu 1Mになっている。
Hermit
![](/wp-content/uploads/2018/06/hermit.png)
ちょっとくどいけど、すごくかわいくて見やすい。
古のIBM系ターミナルフォントを今風にしたみたいな感じだ。 よく見るとブサイクなのだけれど、なかなかかわいらしい。
Atomで使うと細いウェイトが優先される。
Input Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/input-mono.png)
非常に人気の高いらしいフォント。
実際、きれいでかなり見やすい。 テイストとしては Source Code Pro に近い。わずかにタイプライター調。
密度あげたい人はCompressedというバージョンもある。 私はコーディングフォントは四角いスペースのほうが好きだけど、縦長が好きな人にはお勧め。 そこまでいかないCondensedやNarrowもある。
また、好みの分かれるグリフ(i, l, {}, *, a, g)についてはダウンロード時に調整可能。
Luculent
![](/wp-content/uploads/2018/06/luculent.png)
lの見やすいフォント。
グリフはちょっと縦長だけど、左右に少しスペースがあるので割とみやすい。 縦長ウィンドウには割と合う。
Boldがわかりやすいのも特徴的。
Monofonto
![](/wp-content/uploads/2018/06/monofonto.png)
あまり変哲のなさそうなコンソール系フォントだけど、グリフが小さくて見やすいので、ディスプレイの解像度が低かったりすると結構便利だと思う。
1366x768で作業している人はとりあえず入れておくといいかも。
昔からある、コーディングフォントとしてはお手本のような形状。
Sudo
![](/wp-content/uploads/2018/06/sudo.png)
Monofontoよりさらに小さくてみやすいミニマル向けターミナルフォント。
小さいのもあるが、どちらかといえば縦長で横のスペースが少なくて済む。 逆に縦に関しては行間広めなので意外と節約できない。
フォントサイズが小さくなっても読みやすい。
Envy Code R
![](/wp-content/uploads/2018/06/envy-code-r.png)
丸みを帯びて読みやすいターミナルフォント。
シンプルながらグリフの識別も楽で、連続するシンボルも見やすい。 シンボルは合成するというアプローチもあるが、こちらは逆に明確に分割する。
アプローチとしてはUbuntu Monoに近いが、もっとオーソドックスな形。
Fantasque Sans Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/fantasque.png)
カーブがかってちょっとおしゃれなフォント。コード密度が高いときにはそれほど読みやすくないけど、識別はしやすい。
ちょっとタイプライターフォントと草書体フォントを混ぜたような感じ。 小文字のベースラインがちゃんと揃ってないのもおしゃれなんだろうか。
l
, 1
,
I
の識別性は大変よい。その他見分けやすく読みやすい。
タイプライター系フォントが好きな人には結構いいかも。
CPMono
![](/wp-content/uploads/2018/06/cpmono.png)
グリフサイズがboxyなフォント。 おしゃれなterm系フォントといった趣。 ちょっとごついけど、結構見やすい。
欠点として、()
と[]
が識別しにくい。あと、1
とl
もだいぶ識別しづらい。
実用よりはややおしゃれよりのフォント。
Fira Code
![](/wp-content/uploads/2018/06/fira-code.png)
Source Code Proと同じようなオーソドックスなフォント。
見間違いやすい文字の識別性が非常に良いよう設計されているほか、->
,
=>
, >=
, */
, ==
!=
&&
といった文字列の結合・特殊化も行う。
すごく今風なコーディングフォントという感じで、欧文圏ではかなり人気もあるらしい。
NovaMono
![](/wp-content/uploads/2018/06/novamono.png)
シンプルな形状でまるっこいフォント。全体的に丸いので読みやすくはないが識別性は高い。
「識別しやすいおしゃれフォント」としても使える。密度の高いコードに使うとなかなか読みづらい。
OCRA / OCRB
![](/wp-content/uploads/2018/06/ocr-a.png)
![](/wp-content/uploads/2018/06/ocr-b.png)
OCRフォントは決まりきった形状。 特殊なフォントでコーディングに使うことは稀だが、OCRBはなかなか使いやすい。
Cousine
![](/wp-content/uploads/2018/06/cousine.png)
非常にオーソドックスでみやすいモノサンズ。
Droid Sans MonoやDejaVu Sans Monoと引き換えにできるかも。
Crisp
![](/wp-content/uploads/2018/06/crisp.png)
レトロビットマップ調。
Iosevka (更紗ゴシック)
![](/wp-content/uploads/2018/06/iosevka.png)
変形するシンプルなターミナルフォント。
あまり使われないけれども、更紗ゴシックでも使われている。
Iosevka Term
![](/wp-content/uploads/2018/06/iosevka-term.png)
変形しないIosevka。Fira Mono, Menlo, Pragmata Proなどさまざまな形状のものがあり、これはMonaco形状。
NK57 Monospace
![](/wp-content/uploads/2018/06/nk57.png)
レトロなターミナルフォント。
幅広でボクシーだが、幅は色々あり、 Cd(Condensed), Sc(Super Condensed)、さらに逆に幅広な Ex(Extended), Se(Super Extended)が揃う。
Space Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/spacemono.png)
ちょっと誇張した形状のターミナルフォント。
Telegrama
![](/wp-content/uploads/2018/06/telegrama.png)
レトロ調ターミナルフォント。
ビットマップ風のRawとスムーズなアウトライン調のRenderの2スタイルがあるが、スタイル指定できない場合はRawが選択されてしまうため、 Rawはインストールしないのも手。
TerminessTTF Nerd Font
![](/wp-content/uploads/2018/06/terminess-nerd.png)
Terminusに大量のシンボルフォントを含むNerd Fontのパッチをあてたもの。
Terminusはビットマップフォントだけど、こちらはスムーズなアウトラインフォントとして扱える。
Camingo Code
![](/wp-content/uploads/2018/06/camingo.png)
オーソドックスなターミナルフォントだけれど、これ系としてはシンボルフォントが少し特徴的。
ターミナルフォントは似通ってるのが多いので、説明書きが大変。
Espresso Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/espresso.png)
キレイなターミナルフォント。 アンダーバーがややみづらい。
昔はよく見たけれど、最近はちょっと入手困難。
Andale Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/andale.png)
シンプルで余白大きめのターミナルフォント。
シンボルが見やすくて結構実用的。
SF Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/sfmono.png)
AppleデフォルトのSan Franciscoフォント…らしい。
お手本のようなターミナルフォント。 @の造形がちょっと微妙なのが残念ポイント。
IBM Plex Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/ibm-plex.png)
IBMで今なお使われているコンソールフォント。
Go Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/gomono.png)
セリフ系のものスペースフォント。
セリフ系としては割とみやすい。
Overpass Mono
空間ひろめでみやすいターミナルフォント。
Nouveau IBM Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/nouveau-ibm.png)
私にとってはすごーく懐かしいIBMのコンソールフォント風。
DEC Terminal Modern
![](/wp-content/uploads/2018/06/dec-terminal.png)
Unixのレトロななにかでよく見かけるDECのコンソールフォント風。
意外とみやすい。
IBM 3270 Font
![](/wp-content/uploads/2018/06/ibm-3270.png)
Nouveau IBMよりさらにレトロなIBMフォント。
Cutive Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/cutive.png)
線の細いセリフ系モノスペースフォント。
おまけ。定番モノスペースフォント
Source Code Pro ( Source Han Code JP / Merica / Mericam ) / Noto Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/source-code-pro.png)
Adobe と Google の共同開発フォント。 フリーフォントの品質の革命とも言えるもので、非常に良い。
グリフは割と幅があるのだが、スペースは行間が大きいため縦長。 表示スペースを多く取ることに好みが分かれる。
非常に見やすくモノスペースフォントの優等生。
DejaVu Sans Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/dejavu-sans-mono.png)
Bitstream VesaのUnicode版として2004年から開発されている老舗フォント。 モノスペースフォントも歴史は長い。
グリフが揃っていることを重視したフォントプロジェクトなので見た目に美しくはないが、実用性はMonacoに負けず劣らず高い。
Droid Sans Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/droid-sans-mono.png)
ハンドヘルドデバイスなどでの利用を想定し、アセンダーコーポレーションが開発するフォントファミリーのDroid。
その中のモノスペースフォントとしてDroid Sans Monoがある。
Android端末上で等幅フォントを表示する機会は少ないのだが、実は欧文圏では割と人気がある。 日本で人気がないのは、多分Droid Sans Japaneseの品質がだいぶひどいことにあるだろう。
オーソドックスだが、0とOの識別性が低いのが難点。
Inconsolata (Ricty)
![](/wp-content/uploads/2018/06/inconsolata.png)
日本人でもある程度使っている人はいる、Rictyに含まれているので実はかなりいる細くて縦長のものスペースフォント。
飾り気はなく、美しくもないが、シンプルで見やすい。 また、特殊スペースが小さくても文字が小さくても読みやすい。
Ubuntu Mono (Cica)
![](/wp-content/uploads/2018/06/ubuntu-mono.png)
本家は別にかわいい路線じゃないのに、なぜかかわいいフォントで人気になってしまったUbuntuフォントファミリー。
Ubuntu MonoもちょっとかわいいフォントとしてSource Code Pro, DejaVu Sans Monoあたりと並んで割と席巻している。
日本でもユーザーは多く、最近はCicaという合成フォントも登場している。
Anonymous Pro
![](/wp-content/uploads/2018/06/anonymous-pro.png)
細めのモノスペースフォントで、ややタイプライター風。
ブック向きで印刷映えする。
Iとlがやや判別しにくい。 広い画面で使うにはあまり向いていないフォントでもある。
Hack
![](/wp-content/uploads/2018/06/hack.png)
Anonymous Proと並んで「欧文モノスペース」として紹介される定番フォント。
細めのタイプライター風のAnonymous Proに対してこちらは太めのターミナルフォントになっている。 ターミナルフォントとしてはオーソドックスな形状。識別性はかなり良い。
Meslo (Menlo)
![](/wp-content/uploads/2018/06/meslo.png)
Mac OS Xのモノスペースフォントは10.6からついにMenloになった。
というわけで負けじとBitstream Vera Sans MonoをMenlo風のフォントに仕立てたのがMeslo。
本当にMacは世界的にファンが多い。
フォント自体はHackと非常によく似たターミナルフォント。 Monacoほどの識別性がないため、だいぶ地味になった。
Monaco
![](/wp-content/uploads/2018/06/monaco.png)
Apple製のフォントはプロプライエタリだが、GitHubにクローンプロジェクトがある。
コンパクトで縦長のグリフを持つ。長くMac開発環境の定番として君臨しているだけあって非常に見やすい。非常にオーソドックスで望ましい形をしている。 book系のものスペースフォント。
Roboto Mono
![](/wp-content/uploads/2018/06/roboto-mono.png)
非常にオーソドックスなターミナルフォント。 シンプルなだけにみやすい。